ここまで、変態をオープンにして楽しめるなら、むしろ幸せなんだろう。その先に“死”があったとしても。
すごい、ド変態映画やった。エロさがド変態というわけじゃなくて、精神構造が、ド変態。デヴィッド・クローネンバーグの映画はあんまり見たことないけど、カルト的なファンが多い理由がわかった。変態が、深い。
お金があって、やりたいことはおおよそできて。それでもまだ物足りなくて。なにか新しい刺激はないかと、ハマったのが自動車事故。きっかけは、自動車事故やったが、被害者の女に誘われて入った“人体の再生機能を~~会”に夫婦でドハマり。往年の俳優ジェームス・ディーン、ジェーン・マンスフィールドが、即死したえげつない自動車事故の衝突の瞬間を、プロテクターなしで、生身の体で再現。死を覚悟で、衝突に挑む。
なんで?“人体の再生機能を~~会”という目的ちゃうやろう。その通り。性的快楽のためです。ってね。
みな過去に、生死をさまようほどの自動車事故にあいながら、あの瞬間に、魅せられていくというね。常軌をいした人たち。事故を再現した直後は、すごい興奮で、、、。
結局、めちゃくちゃ興奮したいから、むちゃな運転をして、身内同士であおり運転して事故おこして。活動はどんどん過激になっていく。
ものすごく迷惑な人たち。ま、そういう倫理観をムシして、変態が快楽をつきつめる内面を描くのがデヴィッド・クローネンバーグのおもしろい映画なんだろうな。
会の主催者イライアス・コティーズと主演のジェームズ・スペイダーが、興奮しすぎて男同士で愛し合う境地にまでいってしまったのは、とうてい理解でけへんけど、異常心理の頂点やった。あそこの描写、あっさり終わっててよかった。
刺激が欲しかったら、そんな迷惑な行為をせんと、全財産と仕事をすてて、路上生活からしたらええねんと思う。
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1996年アメリカ
脚本・監督:デヴィッド・クローネンバーグ
出演:ジェームズ・スペイダー、デボラ・カーラ・アンガー、ホリー・ハンター、イライアス・コティーズ、ロザンナ・アークエット
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<今日のいちまい>
一日中、資料作りに追われてぜんぜん相手にでけんかった。こんなに暑いのに、冷房かかってる部屋にぜんぜんこない。あぁ、過去データぜんぶ飛んだせいで、ずいぶん再勉強してる。頭のアップデート、すごく疲れる。