クリスチャン・ベール、普通じゃないわ。いまや特殊メイクの技術が高くなってるんだから、そないに自分を追い込まんでも。オープニングから衝撃やったわ。クリスチャン・ベールと気づかんやろ、、、。髪の毛ぬいて、ドーナツ食べて20kg太って、、、。このビジュアル、衝撃やわ。
冒頭のハゲあたまを9:1に分けるそのプロセスをたっぷり見せる場面が痛々しい。ここまでする?って、、、、。特殊メイクの技術がまだ優秀じゃなかった時代、ロバート・デニーロが「アンタッチャブル」で退場を増やし、髪の毛を抜いた役作りはもはや伝説化しているけど、この映画のクリスチャン・ベールもおみごと!すごい俳優やわ。
この人、すっごくしょうもないスペイン映画「マシニスト」で30Kgも減量して拒食症のような体形になっていたのだが、この時も不安でしかたなかったな。精神、おかしくならんの?
観終わってから、この外見がメイクでなく役作りだと知り、はなしの内容がぜんぶぶっ飛んでしまったわ。なんだったっけ?詐欺師を逮捕するために、小物の詐欺師をつかまえて、おどして強制的に捜査協力させて、、、。逮捕して出世したいがため、FBIが事件をつくりあげて、議員や市長を陥れたんじゃなかったかな。なんかFBI卑怯者、という内容だったような。1970年代に起きた「アブスキャム事件」という事件を基にした実話映画。映画用にいろいろと変更しているところが多く、アメリカではブーイングもあるようだ。
この事件が世間にバレた理由をどこかのサイトでみたのだけど、忘れてしまったわ。内部告発だったような。過剰な捜査として非難され、その後、FBIは政治家たちの金の流れに踏み込んで捜査できなくなったとどこかで読んだ。本質を見誤るとこうなるんだな。
カジノを仕切るマフィアのドンとしてロバート・デニーロが出た時は、ちょっとテンションあがったな。いくつになっても、マフィアがよく似合う。
愛人役のエイミー・アダムスのチチ見せ服はありなん?あんな服、普通にきるん?絶対、だれかさわるやん。さわってえんかな?っておもわせてしまうやん。レッドカーペットではよく見るけど、あれは普段着ちゃうやろ。女やけど、釘付けになったね。
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2013年アメリカ
監督:デヴィッド・O・ラッセル
出演:クリスチャン・ベール、ブラッドリー・クーパー、エイミー・アダムス、ジェレミー・レナー、ジェニファー・ローレンス(アカデミー賞助演女優賞)、ロバート・デニーロ