原作がポルノ小説だから、過激なのかと思ったら、意外と優しい映画だった。女優たちの扱いへの配慮もみえるし、激しい性描写もない。狂っているのは物語のだけ。鞭打つシーンでは、フリだけだし。合体シーンは、そないに多くないし。女優たちのアップでせいいっぱいごまかしている。狂ってはいるが、下品ではない。
ルネと付き合っているO嬢。彼女は彼の要求に応えるため、なんでも受け入れることにした。その第一歩が、SMクラブのような館に。ルネ以外のご主人さまに仕え、要望にこたえる。イヤならいつでも脱退することはできるけど、ルネへの愛が強くて拒めない。その館での修業が終わったら、次はルネの義理の兄に仕えろという。
義理の兄との共有物になるのかと思えば、従属だという。兄がO嬢を気に入ったから兄の物になれという。抵抗しながらも承諾するO嬢、、、。ポルノ小説だから、こんなもんかと思ってみるしかないが、こんな愛のカタチある?さっぱり理解できん。ファッションカメラマンっていうちゃんとした仕事もってんのにだよ。有名な小説だけど、へんな物語。
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1975年フランス
原作:ポーリーヌ・レアージュ
監督:ジュスト・ジャカン