展覧会 リノ・タリアピエトラ「ライフ・イン・グラス」 | 気むずかしい いろいろ

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富山ガラス美術館の企画展「リノ・ラリアピエトラ」。

 

あまり知られていないが、富山のガラス工芸は世界的に有名で、富山のガラス工芸研究所には、世界中からアーティストが技術を学びにきている。一度、研究所を見学させてもらったことがあるが、日本人学生だけでなく、欧米・欧州の若者が多かった。

 

で、まだ行ったことないガラス美術館に行ってきた。「リノ・ラリアピエトラ」というアーティストは知らなかったが。とうか、ガラス美術をほとんど知らないので、この展示に出会えてよかった。どんな物でもそうなのだが、自分の知識を超える美しいものに出会えるとワクワクする。心が躍る。特に「どうやって?どうして?」と疑問が浮かぶ美術品は、何時間でも眺めていられる。

 

展示品の一部は撮影可能で、ちょうどカメラを持って行っててよかった。私の愛機、α6000+ツァイスレンズ。ラインがとてもキレイに撮れる。

 

空洞の中に螺旋の空洞。そして水色の美しいライン。

 

繊細な黒と緑のラインが美しかった花器。

 

 

ブラウンブラックのラインが美しい花器。光の反射が撮影するときに苦労したけど、反射もキレイだとおもえてくきた。

 

 

微妙なイエローの濃淡差でレモンのような模様が。本当に美しい。

 

 

独特な色彩センス。なかなかピントが合わなかったが、ソフトフォーカスみたいでこれもいいカンジ。

 

 

何につかうのか分からないけど、家飾るだけで、とても部屋が明るくなりそうな配色。

 

 

絶妙なバランスで自立している花器。着地面がとても小さいのもこの人の作品の特長。

 

 

これ以外にもたくさんのおもしろい器があった。

 

 

こんなに繊細な模様を、どうやって製作しているんだろう?って思っていたら制作過程をまとめた15分程度の映像が流れていた。これおもしろかた!予め着色されたガラスの棒を吹き付けたアツアツのガラスに巻き付けているのだけど、その仕上がりは、ガラスを吹く過程で変わっていくし、ガラスはつねに真っ赤っかだし、長年の経験がないと、完成形を計算できないだろうなと思う不思議なプロセスだった。ガラスの棒を短くカットして、並べて吹きガラスに巻き付ける場面は、どうやって作品を描いているんだろうかと不思議でたまらなかった。すごい作品作りだった。

 

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そして常設展 デイル・チフールの作品。

 

作品そのものよりも、シルエットがおもしろい作品。きっとこういう展示になっているからシルエットを楽しむものなんだろう。サーカスみたい。

 

立山をイメージした作品なのかな?

 

 

天井には海の中を思わせるオブジェが。これも色彩が美しい。

 

 

ノアの箱舟のような作品。鏡面で美しい。床は漆かな?

 

 

森のようなイメージの作品。ぶっ飛んでる。すごかった。

 

 

私の中にある「ガラス」の既成概念を大きく覆す作品にたくさん出会えた。ガラスもこんなに自由な表現ができるんだな。

 

 

富山ガラス美術館は、隈研吾のデザイン。アルミと御影石とガラスでできている。

 

 

館内は杉の木をふんだんに使っていて、光もさしこみ気持ちのいい空間。

 

 

美術館を出て数分あるいて、日枝神社に参拝。

 

 

 

いい出会いに、感謝。