何度、観たか分からんが、
わたしは3部作のなかで一番すきなのが、コレ。
ビートたけしがギニーピックばりに痛いシーンをいろいろ思い浮かべ、
それをつなぎ合わせてヤクザ映画を仕上げたという作品。
3部作の中でも、強烈な暴行・殺人シーンがたくさんある。
それを時系列でただただ列記してみた。
まずこの映画は黒服を来た男たちが、黒塗りの高級車の前で立っている
カンカン照りの駐車場のシーンからはじまる。
山王会の会合が本家で開かれ、幹部たちが食事をしている。
ビートたけしは、駐車場で待っている一人で、幹部ではない下っ端組長とわかる。
山王会の会長が、たけしが所属する組池本組の頭が、
村瀬組とつるんでいるのが気に入らないらしい。
ヤクザの世界では、シャブを扱うか、扱わないかが、重要な分岐点らしく、
村瀬組はシャブを扱っていて、山王会はよしとしない。
1)村瀬組 飯塚( 塚本高史)
ぼったくりバーで大友組の岡崎(坂田聡)を嵌めてしまい、指エンコ。
2)村瀬組 木村若頭(中野英雄)
ぼったくりバーの件で、大友組に飯塚の指と一緒に詫びに行ったが、逆上されてカッターナイフでエンコを迫られ、
チャレンジするも断念。カッターナイフで大友組長(ビートたけし)に顔面バッテン切り。
3)大友組 岡崎(坂田聡)×
ぼったくりバーの一件で、村瀬組 木村・飯塚たちに撲殺されて事務所の入り口に転がされる。
4)村瀬組 飯塚( 塚本高史)×
実家に戻る新幹線の中で、銃殺。
5)↑村瀬組組長(石橋蓮司)
治療中の歯医者を大友に襲撃され、ドリルで口の中をぐちゃぐちゃに。私はこの映画を観て以来、歯医者でドリルされるたびに、舌をどこの置けばいいのか、緊張しすぎて舌が意思と違う方向に動き出し、巻き込まれるんじゃないかとパニックになる。名シーン。村瀬引退。木村かたぎに。
6)村瀬組構成員×
木村と共に大友を襲撃するも失敗。銃殺。
7)中華屋の店長(マキタスポーツ)
店でヤクを売っていて出所を聞き出すために、耳に箸を突っ込まれ、指を中華鍋で落とされる。
8)村瀬組組長+構成員3名×
引退後も大友組のシマでシャブをさばいたため、池元の命で大友自ら銃殺。
9)大友組組長(ビートたけし)
村瀬を殺したケジメで山王会会長関口(北村総一朗)に指をエンコして持って行く。
10)池元組組長 池元(國村隼)×
大友をさんざん利用しておいて破門した上に大友の仕切るカジノで遊ぶ村瀬に切れた大友。
「お前の舌は何枚舌だ?」と、舌を出させて顎にパンチ後、銃殺。この絵面も最高。
11)大友組の構成員2名
池元組若頭の小沢(杉本哲太)が組長の仇をとるため大友組に抗争をしかける。駐車場で待つ構成員を銃殺。
12)大友組の構成員数名
山王会若頭 加藤(三浦友和)の手榴弾が大友の隠れ家に放り込まれ爆死。
13)大友組の構成員数名×
池元組小沢の手下に機関銃で銃殺。
14)大友組の構成員1名×
沈む船からいち早く逃げ出した石原(加瀬亮)にくっついていったが、裏切られて車内で銃殺。
15)大友の女(板谷由夏)×
実家に逃げるつもりが途中でつかまり、車の中でレイプ後、銃殺。
16)大友組幹部(森永健司)×
大友に促されて逃げていた途中、囲まれて銃殺。銃をかまえる途中に頭に一発撃たれたところが衝撃。
17)大友組組員(柄本時生)×
カジノの売上を持ち出し逃げるが逃げ場を失い、トイレで自殺しようとするも断念したところを脳天に一発。
18)大友組若頭 水野(椎名桔平)
愛人宅を出たところ池元組に捉えられ、湾岸の一本道に連れ出される。
黒い布をかぶされ、首にひもを巻き、その先端を道路の柵につながれ、車が走る。
車から投げ出され、絞殺。「石原がよろしく言ってたぜ」と言われる。
19)水野の女
自宅のベット脇でレイプ後、銃殺。
20)池元組新組長 小沢 (杉本哲太)
出世を祝ってもらう関口会長の別荘で、加藤に銃殺。
21)山王会関口会長(北村総一朗)+お付き
小沢が殺された直後、加藤によって銃殺。
22)大友
刑務所内で行われている野球をベンチに座って観ていたところ、
木村(中野英雄)に刺される。
のし上がった加藤会長の横に金庫番として席に座る石原。
その元に挨拶にあがる片岡刑事(小日向文世)。
仁義もくそもない。「金より出世」を描いたこの作品。
この映画で多くのバイプレーヤーが、新境地を開き、
新しい役を獲得している。
キャスティングが絶妙だったわ。
加瀬亮のインテリヤクザは今の時代を反映してるし、
椎名桔平のヤクザも斬新だった。
アウトレージシリーズから北野組の音楽担当だった久石譲がはずれている。
久石さんが有名になりすぎて、音楽が画面より目立つことを懸念して変更したらしい。
確かに、もう久石ワールド確立されたし、いまやどちらかというと、
ジブリのイメージがつよくて、ヤクザの世界と真逆。
新しい音楽担当、鈴木慶一の音楽は可もなく不可もなくってカンジかな。
印象に残る音楽はない。
石原をキャスティングする際、加瀬亮か押尾学かの選択だったらしい。
加瀬亮で正解。押尾学だったら3部作で問題児登場になるところだった(笑)。
<余談>
8月26日に名古屋で行われる「ビートたけしのほぼ単独ライブ」のチケットがあたり、
はじめて生たけしを見てくる。2階席の後ろの方だけど。
この間、後輩と話をしていたのだけど、30代の子たちはお笑いをやっているたけしを知らず、
文化人枠の人だと思っている。テリー伊藤のような存在だと思っているらしい。
「おれたちひょうきん族」を知っている世代と、知らない世代では、
たけしの認識がぜんぜん違うのが軽くショックだった。
「テレビジョッキー」、「元気が出るテレビ」、「風雲!たけし城」など、
ゴールデンタイムは腹抱えてわらわせてもらったビートたけし。
最近TVでは言いたいことも言わせてもらえず、押し殺した姿しかみられないけど、
ライブは規制がないから、言いたい放題だろうな。
何をしゃべるのか、今から楽しみ。
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2010年日本
監督:北野武
出演:ビートたけし、椎名桔平、加瀬亮、三浦友和、國村隼、杉本哲太、塚本高史、中野英雄、石橋蓮司、小日向文世、北村総一朗







