制作:2016年
監督:前田司郎
ぱっと見は、下町で雑に暮らす家族の物語かと思ったが、
死んだはずの未来子(小泉今日子)が突然、戻ってきてから物語はがらりと変わる。
果子(二階堂ふみは)終始不機嫌な女子高生で、
「私には未来がわかる」といって、何事にも心が動かず不機嫌な反抗期。
未来子は、果子の叔母で母親の姉。
数年前に死んだことになっていた。
喜ぶ家族をよそに、混乱し余計に不機嫌になる果子。
、、、、、
あんまりあらすじを書いてもどうにかなる映画じゃない。
非日常的で、ぶっとんでいる話。
元も子もないコトを言うと、
未来子は果子の母で、
未来子は革命家で、なにかを爆破して刑務所に入っていたが、
そこで死にかけて、死亡したことになっている。
どういう訳か、刑務所を脱獄し、海外に逃亡。
逮捕される前は、子どもを誘拐したりもしている。
そんな過激な母に、振り回され、
爆弾を一緒に作り、無気力だった果子が
ちょっとずつ心が動いていく姿が分かる。
ラスト、殺人事件があった現場で、爆発が起こった時、
果子が今まで見せたことのない笑顔を見せる。
そういう演技がうまいんだな。二階堂ふみは。
小泉今日子はほぼすっぴんで、雑な女役がとても似合ってた。