気むずかしい いろいろ

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芝居、ミュージカル、落語、映画、
後輩、神社・読書・心理・呪いと祟りも。

インターネ島エクスプローラー ヨーロッパ企画公演ポスター

幕が開き、劇団員による観劇中の諸注意が終わると、
金丸慎太郎が、ずっと一人で10分以上、
状況説明の一人芝居を始めた。

 

やがてセットが現れ、他の出演者も少し登場する。
しかし、しばらくすると、また金丸慎太郎の一人芝居が始まる。

 

無人島に漂着した自称冒険家・畑野が、喋りながら上手から下手へと歩く。
袖にはけたかと思うと照明が落ち、
暗闇の中を金丸慎太郎がダッシュで上手の袖へ戻り、

照明がつくと
再び一人で喋りながら、上手から下手へ歩いていく。

 

このくだりを、10回程度繰り返す。

無人島の周囲を歩いている、という演出なのだが、
ダッシュして戻る一瞬の間に、小道具をいくつも舞台上に設置し、
また上手へ戻らねばならない。

 

めちゃくちゃ体力のいる主演だな、
いや、これは金丸慎太郎の入団試験みたいなものか?


そんなことを考えながら観ていたら、
カーテンコールで「このたび金丸慎太郎、ヨーロッパ企画に入団しました!」
という挨拶があった。笑。

 

ヨーロッパ企画の主要メンバーは、すでに50代半ば。
多くの劇団が抱える問題、老齢化。
藤谷理子が入団したとはいえ、それでも若さが足りない。


金丸慎太郎は、ヨーロッパ企画の公演に

長年参加してきたとはいえ、今回は正式な入団公演だった。

見慣れた景色ではあるが、
それでも金丸慎太郎は、とても頼もしく見えた。

 

彼のライバル役を演じたのが、金子大地。
彼の映像作品は何本か観ているが、正直、印象に残らない演技だった。

だが、この舞台では違った。

妙な自信を滲ませた、YouTuberとして金を稼いでいる若造を堂々と演じていて
その存在感が、実に面白い。

 

映像では成立しにくい、マンガ的なキャラクターを、
一切の迷いなく演じ切っていた。

観客も笑っていた。

 

 

 

そして――
ついにヨーロッパ企画も、
シアタードラマシティを満席にできない時代に突入した。

チケット代がいきなり2000円ぐらい上がるんだもん。

厳しい時代やわ。

 

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2026年2月6日

@梅田芸術劇場 シアター・ドラマ・シティ
作・演出: 上田誠
音楽: 王舟
出演: 石田剛太、金丸慎太郎、酒井善史、角田貴志、諏訪雅、土佐和成、中川晴樹、永野宗典、藤谷理子、呉城久美、金子大地

美術: 長田佳代子
照明: 葛西健一
衣装: 大野知英

舞台監督: 大鹿展明
照明: 葛西健一
音響: 宮田充規
映像: 大見康裕
ヘアメイク: 須山智未
劇団/制作: ヨーロッパ企画/オポス

あらすじ:
未踏の「インターネ島」を目指す冒険劇。GPSやネットワークで管理された現代に残された“冒険”というテーマを、大学生ハタノと仲間たちの旅路を通して描くコメディ作品。

 

ヨーロッパ企画「インターネ島エクスプローラー」出演者写真

 

インターネット網が張り巡らされてから、人類には冒険できる場所がなくなった。
このテーマは、とても新鮮な気づきだった。

指先二つで、どんな奥地も拡大して覗くことができる時代。


ネット上の情報だけで冒険した気分になり、体験した「つもり」になる。
予測不能な体験――本当の意味での冒険をする人が、ほとんどいなくなった。
この視点は、かなり面白い。

 

そして、すっかり忘れていたが、マイクロソフトはGAFAに完全に負けている。
IEを使っている人など、もう見かけない。
ビル・ゲイツも引退した。


PCのOSすら、いずれAndroidに乗っ取られるのかもしれない。
時代の流れは、あまりにも早い。

 

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きょうは、雪の中14時半ごろに投票に行った。

いつもなら閑散として老人ばかりの投票場なのに、

今日は投票場に行列ができて、20代~30代の若い家族連れが多かった。

 

なんか、嬉しかった。

ようやく、若い人も政治に興味をもちはじめたのだ。

今回は、自民党が圧勝してしまうだろうが、

きっと近年のうちに若い人たちが立ち上げた新しい党が力をもちはじめる。

 

その時こそ、日本が大胆に舵を切る時がくるだろう。

今年は、入り口の年。

この関心を長くつなぎとめてほしい。

 

そのためには高市首相は、仕方のない選択なのかもしれない。

 

日常的にみなが、お金の心配をする前に、

政治の話をできる環境になってほしいと願う。