こんにちは那須のSUDA COFFEEです。

今日の那須は曇り。最近は週末の土日は晴れて、週明けの月曜日から雨という周期が続いていますね。

 

さて、5月4日(土)のゴールデンウィーク中に始まったジロデイタリアが21日間(+休息日2日)の熱い戦いを終えて、昨日5月26日(日)ローマにゴールしました。

 

ということで、今回は最終週、第3週(第16〜21ステージ)の振り返りをしたいと思います。

 

5月21日(火)第16ステージ

 

 

2回目の休息日明けは、チーマコッピ(最高到達点)が設定されていた山岳コースの予定でしたが、なんとスタート地点は雪!悪天候のため、急遽118kmに短縮されてのスタート。区間優勝を狙う選手たちの中から、グランツールデビューの20歳のイタリア人ペリツァーリが逃げるも、最後の山頂で集団からアタックしたポガチャルが、残り700mでかわしてゴール。区間5勝目を獲得しました。

 

1位 タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)  
2位 ジュリオ・ペリツァーリ(イタリア、VFグループ・バルディアーニCSF・ファイザネ)  
3位 ダニエル・マルティネス(コロンビア、ボーラ・ハンスグローエ)
5月22日(水)第17ステージ
 
 
距離は159kmと短めですが、5つの山岳が詰め込まれた獲得標高4000m越えの難関山岳ステージ。今大会目覚ましい活躍をしているシュタインハウザーが、残り34kmを独走の逃げ切り、プロ初勝利をジロで達成しました。この日ドイツの放送局のゲストとして来ていた元自転車選手のお父さんの目の前で、劇的な勝利となりました。
 
1位 ゲオルグ・シュタインハウザー(ドイツ、EFエデュケーション・イージーポスト)  
2位 タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)  
3位 アントニオ・ティベーリ(イタリア、バーレーン・ヴィクトリアス)  
 

 

5月23日(木)第18ステージ
 
 
 
辛い山岳ステージが続いて、スプリンター達が待ちに待った平坦ステージがやってきました。ゴールまで残り10kmで逃げを飲み込んだ集団の中で、バチバチと位置取り争いが行われ、残り1kmでリドルトレインが先頭を引くも、エースで優勝候補筆頭のミランが集団に埋もれて、タイミングよくスプリントしたメルリールが区間2勝目をゲット。
 
1位 ティム・メルリール(ベルギー、スーダル・クイックステップ)  
2位 ジョナサン・ミラン(イタリア、リドル・トレック)  
3位 カーデン・グローブス(オーストラリア、アルペシン・ドゥクーニンク)

 

 

5月24日(金)第19ステージ

 

 

前半は平坦、後半に山岳という逃げ切りが期待できるステージを制したのは、開幕前からこのステージを狙っていたというイタリア人レーサーのヴェンドラーメ。2021年に続いて、ジロ2勝目となった。

 

1位 アンドレア・ヴェンドラーメ(イタリア、デカトロンAG2Rラモンディアル) 3:51:05
2位 ペラヨ・サンチェス(スペイン、モビスター) +0:54
3位 ゲオルグ・シュタインハウザー(ドイツ、EFエデュケーション・イージーポスト)

 

 

5月25日(土)第20ステージ

 

 

最後の山岳ステージでも強さを見せつける走りで、36km独走の勝利。区間6勝で、ライバルに10分以上の差をつけて、総合勝利を手中に収めました。

 

1位 タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)  
2位 ヴァランタン・パレパントル(フランス、デカトロンAG2Rラモンディアル)  
3位 ダニエル・マルティネス(コロンビア、ボーラ・ハンスグローエ)

 

 

 

5月26日(日)第21ステージ

 

 

最終ステージは、ローマでのパレード走行+スプリント対決。

終盤でミランがチェーンが切れるというメカトラで遅れて、なんとかゴール手前で集団復帰するも、メルリールがジロ最後のスプリント対決を制し、ミランに並ぶ区間3勝目をゲット!

 

そして、ピンク色のスペシャルジャージを纏ったチームメイトと共に、ポガチャルも無事にゴールし、初出場でジロデイタリア第107代チャンピオンになりました。それも、2日目から着用したマリアローザを最後まで守るとい快挙(いや、必然?)

 

1位 ティム・メルリール(ベルギー、スーダル・クイックステップ)  
2位 ジョナサン・ミラン(イタリア、リドル・トレック)  
3位 カーデン・グローブス(オーストラリア、アルペシン・ドゥクーニンク)
 

 

 

 

総合トップ10は以下の通り

 

1位 タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ) 79:14:03
2位 ダニエル・マルティネス(コロンビア、ボーラ・ハンスグローエ) +9:56
3位 ゲラント・トーマス(イギリス、イネオス・グレナディアーズ) +10:24
4位 ベン・オコーナー(オーストラリア、デカトロンAG2Rラモンディアル) +12:07
5位 アントニオ・ティベーリ(イタリア、バーレーン・ヴィクトリアス) +12:49
6位 テイメン・アレンスマン(オランダ、イネオス・グレナディアーズ) +14:31
7位 エイネルアウグスト・ルビオ(コロンビア、モビスター) +15:52
8位 ヤン・ヒルト(チェコ、スーダル・クイックステップ) +18:05
9位 ロマン・バルデ(フランス、DSMフィルメニッヒ・ポストNL) +20:32
10位 マイケル・ストーラー(オーストラリア、チューダー・プロサイクリング)
 

 

ポイント賞はミラン

 

 

山岳賞はポガチャル

 

 

新人賞はティベリ

 

 

結果的にはポガチャル(6勝)を筆頭に、ミラン(3勝)メルリール(3勝)の強さが目立つ大会でしたが、ティベリ、ペリツァーリ、シュタインハウザーなど若手選手の台頭、トーマスやキンタナなどのベテランの頑張り、そしてイタリア全土の綺麗な景色が見れて、とても良い大会でした。

 

 

1ヶ月後にはツールドフランスが待っています。

アシストを一新してポガチャル体制を組むと思われるUAEが優勝候補筆頭ですが、それを脅かす選手・チームが出てくることを期待しています。

 

ワインをお供に気分はイタリア1周の旅の途中のカフェ。

那須SUDA COFFEE