こんにちは那須のSUDA COFFEEです。

今日の那須は天気予報通りの雨。お天気の良かった週末から一転、水入りの静かな日となりました。

 

ということで、今回はGW期間中の5月4日(土)に開幕した今年最初のグランツールロードレース「ジロデイタリア」の第1週の第1ステージから第9ステージまでを、ザックリと振り返りたいと思います。

 

5月4日(日)第1ステージ 140km 丘陵

 

 

トリノ周辺の2級山岳を含む丘陵ステージで開幕したステージは、いきなり総合勢が動き出す展開となり、ポガチャルを含む三つ巴のスプリント勝負に勝利したのはイネオスのエクアドルチャンピオン、ナルバエスがステージ勝利と共に、初めてマリアローザをゲットしました。

 

1
 
ジョナタン・ナルバエス(エクアドル、イネオス・グレナディアーズ)  
2 マキシミリアン・シャフマン(ドイツ、ボーラ・ハンスグローエ)  
3 タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)

 

 

 

5月5日(日)第2ステージ 161km 丘陵

 

 

丘陵ステージとなっていますが、1級山岳の山頂ゴールの第2ステージは、ポガチャルが途中パンクと落車のトラブルがありながら、チームメイトがコントロールする集団に戻り、残り4.5kmでアタックして独走での勝利。早くもマリアローザをゲット!

 

1 タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)  
2 ダニエル・マルティネス(コロンビア、ボーラ・ハンスグローエ)  
3 ゲラント・トーマス(イギリス、イネオス・グレナディアーズ)

 

 

5月6日(月)第3ステージ 166km 平坦

 

 

各チームのスプリンターお待ちかねの最初の平坦ステージは、メルリールがスプリント勝負に勝利。同じベルギー出身で2011年の第3ステージ中の事故で亡くなったワルテル・ウェイラント選手に捧ぐ勝利となりました。

 

1 ティム・メルリール(ベルギー、スーダル・クイックステップ)  
2 ジョナサン・ミラン(イタリア、リドル・トレック)  
3 ビニヤム・ギルマイ(エリトリア、アンテルマルシェ・ワンティ)

 

 

5月7日(火)第4ステージ 190km 平坦

 

 

 

2日連続の平坦ステージ、残り4kmでガンナがアタックするも、ゴール手前500mで追いつかれて集団スプリントに、前日2位に甘んじたミランが勝利。

 

1位 ジョナサン・ミラン(イタリア、リドル・トレック)  
2位 カーデン・グローブス(オーストリア、アルペシン・ドゥクーニンク)  
3位 フィル・バウハウス(ドイツ、バーレーン・ヴィクトリアス)

 

 

5月8日(水)第5ステージ 178km 丘陵

 

 

3日連続の集団スプリントステージの様相でしたが、4名の選手が逃げ切りに成功し、トラック競技の選手でもあるコフィディスのバンジャマン・トマがグランツール初勝利。チームにもワールドツアーの今シーズン初勝利をもたらしました。

 

1位 バンジャマン・トマ(フランス、コフィディス)  
2位 ミケル・ヴァルグレン(デンマーク、EFエデュケーション・イージーポスト)  
3位 アンドレア・ピエトロボン(イタリア、ポルティ・コメタ)

 

 

5月9日(木)第6ステージ 180km 丘陵

 

 

ストラーデビアンケでもお馴染みの「白い道(グラベル)」が組み込まれたステージで、アラフィリップを含めたジロデビュー3選手による逃げが決まり、今年ブルゴスBHからモビスターに入団したばかりのペラヨ・サンチェが劇的な勝利!

 

1位 ペラヨ・サンチェス(スペイン、モビスター)  
2位 ジュリアン・アラフィリップ(フランス、スーダル・クイックステップ)  
3位 ルーク・プラップ(オーストラリア、ジェイコ・アルウラー)

 

 

5月10日(金)第7ステージ 40.6km 個人タイムトライアル

 

 

今回最初の個人タイムトライアルは、最後に上りのある40.6kmのロングステージ。優勝候補筆頭の数々のタイムトライアル選手権を有するガンナが驚異的なタイムを出して、これで決まりかと思いきや、最終出走のポガチャルが、上りで1分以上稼いで、逆転の勝利!ポガチャル恐るべしです…

 

1位 タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)  
2位 フィリッポ・ガンナ(イタリア、イネオス・グレナディアーズ)  
3位 マグナス・シェフィールド(アメリカ、イネオス・グレナディアーズ)

 

 

5月11日(土)第8ステージ 152km 山岳

 

 

今回初の本格的な山岳ステージ、UAEが終始集団をコントロールし、残り300mのエース対決の山岳スプリントは、やはりこの人、ポガチャルが制しました。

 

1位 タデイ・ポガチャル(スロベニア、UAEチームエミレーツ)  
2位 ダニエル・マルティネス(コロンビア、ボーラ・ハンスグローエ)  
3位 ベン・オコーナー(オーストラリア、デカトロンAG2Rラモンディアル)

 

 

 

5月12日(日)第9ステージ

 

 

休息日前日は平坦のスプリントステージ、第1ステージの覇者ナルバエスが奇襲をかけて飛び出すも、ゴール手前10mでスプリンター達に追いつかれ、オラフ・コーイが念願のグランツール初勝利をゲット!なんと、チームメイトのポガチャルが牽引したモラノは惜しくも3位となりました。

     
1位 オラフ・コーイ(オランダ、ヴィスマ・リースアバイク)  
2位 ジョナサン・ミラン(イタリア、リドル・トレック)  
3位 フアン・モラノ(コロンビア、UAEチームエミレーツ)
 

 

 

第9ステージまでの総合順位は以下の通り

個人総合順位
1 タデイ・ポガチャル(スロベニア/UAEチームエミレーツ)in 32h 59' 04''
2 ダニエル・マルティネス(コロンビア/ボーラ・ハンスグローエ)+ 02' 40''
3 ゲラント・トーマス(イギリス/イネオス・グレナディアーズ)+ 02' 58''
4 ベン・オコーナー(オーストラリア/デカトロン・AG2Rラモンディアル)+ 03' 39''
5 キアン・アイデブルックス(ベルギー/ヴィスマ・リースアバイク)+ 04' 02''
6 アントニオ・ティベーリ(イタリア/バーレーン・ヴィクトリアス)+ 04' 23''
7 ロレンツォ・フォルトゥナート(イタリア/アスタナカザクスタン)+ 05' 15''
8 エイネルアウグスト・ルビオ(コロンビア/モビスター)+ 05' 28''
9 テイメン・アレンスマン(オランダ/イネオス・グレナディアーズ)+ 05' 30''
10 ヤン・ヒルト(チェコ/スーダル・クイックステップ)+ 05' 53''

 

そして、第9ステージまでの各賞ジャージは以下の通り

 
 
 

 
 
山岳、スプリント、タイムトライアルと全てを制するポガチャルの強さが目立ったジロ第1週でしたが、このままポガチャルが突き進むのか?それともバッドデーがあるのか?
また、ポイント賞や新人賞争いも熾烈ですね。
2週目からの展開も楽しみです!
 
最近は睡魔に襲われダイジェスト&再放送頼みの旅の途中のカフェ。那須 SUDA COFFEE