こんにちは那須のSUDA COFFEEです。

今日も那須は秋晴れのサイクリング日和のお天気です。

 

ずっと伝え続けてきたスペインを舞台とするグランツール最終戦「ブエルタ・ア・エスパーニャ」が先週末9月11日(日)、3週間の熱い戦いを終えました。

 

ということで、今回は最終週の第16ステージから21ステージまでの結果と総合成績をお伝えします。

 

9月6日(火)第16ステージ
サンルカル・デ・バラメダ〜トマレス 189.4km(平坦)

 

休息日明けの平坦コースでは、ゴール直前で波乱が起きました。まずはエヴェネプールがパンクしましたが、残り3km以内のアクシデントだったため、救済措置が適用されて集団とタイム差なしとなりことなきを得る。もうひとつは、総合2位のログリッチがタイム差を稼ごうと先頭でスプリントした時に他の選手と接触し落車、こちらも救済措置が取られましたが、大怪我をしました。ステージ優勝はピーダスンがスプリントを制し、今回2勝目を獲得。

 

 

1位マッズ・ピーダスン(デンマーク、トレック・セガフレード)
2位パスカル・アッカーマン(ドイツ、UAEチームエミレーツ)
3位ダニー・ファンポッぺル(オランダ、ボーラ・ハンスグローエ)

 

 

 

9月7日(水)第17ステージ
アラセナ〜モナステリオ・デ・テントゥディア 162.3km(平坦/頂上フィニッシュ)

 

 

前日の落車の影響で、残念ながら総合2位のログリッチがスタートできずにリタイア、4連覇の夢がここで消える。平坦+山頂ゴールというブエルタらしいステージは、まだステージ優勝していない選手やチームを中心に逃げが決まり、最後の上りアタックでベテラン35歳のウランが優勝。ツールやジロではステージ優勝しているが、意外にもブエルタでは初のステージ優勝となりました。

 

 

1位リゴベルト・ウラン(コロンビア、EFエデュケーション・イージーポスト)
2位カンタン・パシェ(フランス、グルパマ・エフデジ)
3位ヘスス・エラダ(スペイン、コフィディス)

今大会の山岳ステージは残り2つ。いよいよ最終決戦に入ってきました。
ここまで、順調に山岳ポイントを稼いで来たJバインが序盤の落車に巻き込まれてリタイア。山岳賞争いがリセットされます。ステージは総合勢の争いになり、総合1位マイヨロホを着ていたエヴェネプールが優勝!本物の力を見せました。
 
 

1位レムコ・エヴェネプール(ベルギー、クイックステップ・アルファヴィニル)
2位エンリク・マス(スペイン、モビスター)
3位ロベルト・ヘーシンク(オランダ、ユンボ・ヴィスマ)

 

 

9月9日(金)第19ステージ 
タラベラ・デ・ラ・レイナ〜タラベラ・デ・ラ・レイナ 138.3km(丘陵)

 

 

 

前日死去したエリザベス女王への哀悼を示してからスタートしたステージは、2球山岳を2度登ってからの平坦ゴール。ここでも登れるスプリンターのピーダスンがスプリントを制し、なんと序盤ステージの3連続2位からのステージ3勝目。

 

 

1位マッズ・ピーダスン(デンマーク、トレック・セガフレード)
2位フレッド・ライト(イギリス、バーレーン・ヴィクトリアス)
3位ジャンニ・フェルメルシュ(ベルギー、アルペシン・ドゥクーニンク)

 

 

9月10日(土)第20ステージ
モラルサルサル〜プエルト・デ・ナバセラダ 181km(山岳)

 

 

 

泣いても笑っても、これがブエルタ最後の山岳ステージ。Jバインのリタイアの後に山岳賞ジャージを着用していたカラパスが、山岳賞を決定づけるステージ3勝目を獲得。エヴェネプールもライバル勢と共に、危なげなくゴールし、ブエルタの総合優勝を決めました。

 

 

1位リチャル・カラパス(エクアドル、イネオス・グレナディアーズ)
2位テイメン・アレンスマン(オランダ、チームDSM)
3位フアン・アユソ(スペイン、UAEチームエミレーツ)

 

 

9月11日(日)第21ステージ
ラス・ロサス〜マドリード 96.7km(平坦)

 

 

 

 

 

ブエルタ最終日、マドリードの周回コースまでは健闘を讃えあうパレードランが続き、周回コースに入ると、今年限りで引退のスペインのスーパースター選手バルベルデが観衆を独り占めにする。バルベルデが吸収されて、本格的なレースがスタートすると、ヨハンセン&プラップの若手選手が逃げるが、残り1kmで捉えられ、最後まで隊列を保ったUAEのモラノがピーダスンの追い上げを振り切りゴール、グランツール初優勝を果たした。

 

1位フアン・モラノ(コロンビア、UAEチームエミレーツ)
2位マッズ・ピーダスン(デンマーク、トレック・セガフレード)
3位パスカル・アッカーマン(ドイツ、UAEチームエミレーツ)

 

 

 

 

エヴェネプールも無事にゴール。22歳、2度目のグランツール出場でグランツール初制覇を果たしました。総合2位にはエンリク・マス(モビスター)、3位には若干19歳のアユソ(UAE)いずれもスペイン人選手が入賞しました。

 

総合10位入賞選手

1位レムコ・エヴェネプール(ベルギー、クイックステップ・アルファヴィニル)

2位エンリク・マス(スペイン、モビスター)

3位フアン・アユソ(スペイン、UAEチームエミレーツ)


4位ミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア、アスタナカザフスタン)


5位ジョアン・アルメイダ(ポルトガル、UAEチームエミレーツ)


6位テイメン・アレンスマン(オランダ、チームDSM)


7位カルロス・ロドリゲス(スペイン、イネオス・グレナディアーズ)


8位ベン・オコーナー(オーストラリア、AG2Rシトロエン)


9位リゴベルト・ウラン(コロンビア、EFエデュケーション・イージーポスト)


10位ジャイ・ヒンドレー(オーストラリア、ボーラ・ハンスグローエ)

 

 

 

山岳賞はステージ3勝のカラパス(イネオス)、ポイント賞には同じくステージ3勝のピーダスン(トレック)新人賞は総合優勝+ステージ2勝のエヴェネプールが入り、強さを見せました。

 

 

ニバリ、バルベルデの引退、エヴェネプール、アユソなどの若手選手の台頭、時代が移り変わりを感じるブエルタアエスパーニャ2022でした。

 

既にブエルタロスの旅の途中のカフェ。那須SUDA COFFEE