こんにちは那須のSUDA COFFEEです。

今日の那須は曇り、涼しい朝です。

那須高原ロングライドは終わってしまいましたが、遠くスペインでは今年最後のグランツール「ブエルタ・ア・エスパーニュ」の熱い戦いは続いています。

 

先週は那須高原ロングライドの準備で少々バタバタしてましたが、今回も忘れずに、8月30日〜9月4日までの第2週(第10ステージから15ステージ)までの結果を振り返ってみましょう。

 

8月30日(火)第10ステージ
エルチェ〜アリカンテ 30.9km(個人タイムトライアル)

 

 

休息日明けの平坦30.9kmの個人タイムトライアル。ド平坦のタイムトライアルスペシャリスト向きのコースで、タイム差が稼げるステージ。そんな中、なんと東京五輪金メダリストのログリッチに48秒差をつけて、リーダジャージのエヴェネプールが断トツの優勝!(実はベルギー個人タイムトライアルチャンピオンでした)これはもしかして、総合チャンピオンもあるかもと思わせる圧巻の勝利でした。

 

 

1位 レムコ・エヴェネプール(ベルギー、クイックステップ・アルファヴィニル)  
2位 プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ)  
3位 レミ・カヴァニャ(クイックステップ・アルファヴィニル)

 

 

 

8月31日(水)第11ステージ
エルポソ・アリメンタシオン〜カボ・デ・ガタ 191.2km(平坦)

 

 

海沿いの平坦ステージは何事もなく平和に終わるかと思いきや、海風で飛ばされた砂が浮いた滑りやすい路面で落車が続出。その中に世界王者で今大会はエヴェネプールの頼れるアシストであるアラフィリップが落車し、そのままリタイア。幸い骨折は無かったようですが、チームメイトの総合優勝と合わせて、9月25日(日)世界選手権ロード連覇に暗雲が立ち込めることになりました。ステージ優勝は、終始チーム隊列をキープしたバイクエクスチェンジのスプリンターグローブスが、この日リタイアしたチームメイトのSイェーツにはなむけのグランツール初勝利!

 

9月1日(木)第12ステージ 
サロブレーニャ〜ペニャス・ブランカス 192.7km(平坦/頂上フィニッシュ)
 
 
平坦ステージと呼ばれていますが、最後に1級山頂ゴールという特異なコース。総合では遅れてステージ優勝を狙うタレント達の大逃げが形成されて、その中から残り2kmで飛び出した東京五輪ロード金メダリストのカラパスが、意外にもブエルタ初勝利!集団ではエヴェネプールの落車があったものの、すぐに集団復帰して事なきを得た。
 
 
1位 リチャル・カラパス(エクアドル、イネオス・グレナディアーズ)  
2位 ウィルコ・ケルデルマン(オランダ、ボーラ・ハンスグローエ)  
3位 マルク・ソレル(スペイン、UAEチームエミレーツ)

 

 

9月2日(金)第13ステージ
ロンダ〜モンティリャ 168.4km(平坦)

 

 

こちらも平坦コースと呼ばれながら、小さな上り下りがあるコースは、ピュアスプリンターよりもパンチャー向き。ゴール位置を誤ったアッカーマンの早駆けに、スプリントステージで2位が続いたピーダスンが反応し、念願のブエルタ初勝利!ライバルであるサム・ベネットのリタイアもあり、この勝利でポイント賞を手中に収める可能性が上がった。

 

 

1位 マッズ・ピーダスン(デンマーク、トレック・セガフレード)  
2位 ブライアン・コカール(フランス、コフィディス)  
3位 パスカル・アッカーマン(ドイツ、UAEチームエミレーツ)
9月3日(土)第14ステージ
モントロ〜シエラ・デ・ラ・パンデラ 160.3km(山岳)
 
 

第12ステージ同様にステージ勝利を目指す選手、及びエースを前待ちする選手による強力な逃げが形成されて、結果も第12ステージ同じく、残り3kmでアタックしたカラパスが逃げ切って今大会2勝!総合争いでは、ライバル達に差を詰められるも、エヴェネプールがマイヨロホをキープした。

 

 
1位 リチャル・カラパス(エクアドル、イネオス・グレナディアーズ)  
2位 ミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア、アスタナカザフスタン)  
3位 プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ)
 

 

9月4日(日)第15ステージ
マルトス〜シエラ・ネバダ 149.6km(山岳)

 

 

第2週の締めくくりは超級山岳シェラネバタの標高2512mの山頂ゴール。将来有望のオールランダーで、来年はイネオスへ移籍の噂もあるDSMのアレンスマンが最後の坂で独走し、信じられないというポーズでクランツール初勝利!

 

 

1位 テイメン・アレンスマン(オランダ、チームDSM)  
2位 エンリク・マス(スペイン、モビスター)  
3位 ミゲルアンヘル・ロペス(コロンビア、アスタナカザフスタン)
 
15ステージまでの総合成績と各賞は以下の通りです。
 
総合はエヴェネプールがライバルに差を縮めながらも、首位をキープ
ポイント賞も山岳賞も第1週目(第9ステージ)終了時点と変更ありませんでした。
 
 
 
 
 
 
いよいよ今日からブエルタも最終週に突入です。
まだまだ後半に、山岳ステージが控えています。
 
エヴェネプールがマイヨロホを守ることが出来るか?
それともログリッチの4連覇なるか?
スペインチームでスペイン人選手であるマスが、念願の地元総合優勝なるか?
 
今週も見逃せないブエルタ・ア・エスパーニュでした。
 
しばらく寝不足が続く旅の途中のカフェ。那須SUDA COFFEE