東京都知事選に出馬した約30人の候補者が、ネット討論会で都政について意見を戦わせました。途中、ほぼ全裸状態の女性の選挙ポスターを掲示し批判を浴びた候補者が登場すると、出席を巡って賛否が割れ、怒号が飛び交う事態となりました。

 

ネット討論会が開始されて約1時間。問題のポスターを掲示した候補者が会場に現れ、円卓の机に着座すると、「警察に警告されたような人が、この場にいるのはふさわしくないと思う。速やかな退場を」と、一部候補者から強い異論の声が上がりました。

 

「この場にいるべきではない人だ。イエスかノーかで決議を取ってもらっていいですか」と声を上げた候補者は、マスク姿で素顔を隠して選挙活動を行っている人なのです。問題のポスターを掲示した候補者はマスク姿の候補者に対し「素顔を出してからいえ。素顔を出さない奴が偉そうなことをいうな」とやり返していました。

 

マスク姿の候補者は「僕らはまじめにやっている。セクシーポスターで全国放送されて、なぜここにいれるのか。一緒にされたくない」と反論すると、問題のポスターを掲示した候補者は「警告だから。逮捕されたわけではない。有罪ではない」と再反論しました。

 

双方が応酬を重ねるなど会場は騒然とした雰囲気に包まれましたが、最終的に司会者が「ふさわしいか、ふさわしくないか決めるのは有権者。審判は有権者にしてもらおう。多様な人がいて社会が成り立っている」と仲裁し、問題のポスターを掲示した候補者も含めた約30人の候補者は納得したのか、本来の討議に戻ったようです。

 

多様な人がいて社会が成り立っていると言っても、それは常識内での話。全裸ポスターを掲示したり、マスク姿で選挙演説するような人まで『多様な人』として認めて良いのでしょうか。今回の知事選では、いろんな問題が次々と起こっていますが、日本の民主主義は大丈夫なのでしょうか。

 

 

 

そして、今回の東京都知事選は、実質4名の争いと言われていますが、そのうちの一人でもある蓮舫氏周辺から、都の朝鮮学校に対する補助金復活を求める声が出ているそうです。蓮舫氏も「経緯を丁寧に検証して決断していきたい」と補助金復活を否定していません。朝鮮学校をめぐっては、朝鮮総連本部の影響下にあることなどから、都は補助金について平成22年度以降の交付を凍結しているのですが。

 

先日行われた蓮舫氏の街頭演説では、応援に駆け付けた共産党の吉良参院議員が「朝鮮学校の補助金復活を目指せる知事こそ誕生させましょう」と呼びかけていました。告示前の蓮舫氏を支援する市民集会でも、前川喜平氏が登場し、蓮舫氏が都知事に就任した際には「朝鮮学校無償化をやる」と明言。蓮舫氏も告示前の公約発表会見では、経緯を丁寧に検証して決断していきたいと述べ、補助金復活を否定していないのです。

 

朝鮮学校への補助金は小池氏の都知事就任間もない時期、停止を継続する方針を示し、都のHPから削除されていた朝鮮学校が総連の強い影響下にあると結論づけた都の調査報告書の掲載を指示し、都は現在も補助金交付を停止しています。また、朝鮮学校をめぐっては、国の高校授業料無償化政策で、政府が対象外とし、自治体の補助金についても文科省は支出の妥当性を検討するよう通知しています。

 

こうした背景には、日本人拉致事件の解決を進めず、日本近海にミサイル発射を繰り返す北朝鮮の事実上の大使館機能を担う朝鮮総連本部の強い影響を朝鮮学校が受けていることが挙げられているのですが。

 

麗澤大の西岡力特任教授は「都は朝鮮学校の教育内容に関するしっかりとした調査の上で交付をやめた。朝鮮学校は北朝鮮の独裁体制を肯定する教育を行っており、人権や民主主義という概念からかけ離れている。交付をしない都の方針は妥当だ」としていますが、蓮舫東京都知事が誕生すれば、朝鮮学校への補助金が復活することになるのでしょうか?