米国の競売会社「ゴールディン」は、大谷翔平選手が19日に放った50号本塁打のボールを27日から出品すると発表しました。大谷選手はこの本塁打で史上初の「50本塁打、50盗塁」の快挙を達成しています。最低入札額は50万ドル(約7200万円)に設定されたとのこと。これなら1億円を超えそうですね。大谷翔平やドジャースが買い戻すということは無いのでしょうね。それにしてもアメリカらしいとも思います。

 

 

NHKのラジオ国際放送で、尖閣諸島を「中国の領土」などと原稿にない発言をした問題で引責辞任した傍田賢治前理事がメディア総局のエグゼクティブ・プロデューサーとして再雇用されていたことが判りました。なんですかこれは。というよりもこれがNHKなんですね。

 

契約職員としての再雇用で、辞任から1週間後に再雇用です。NHK関係者は理由を「海外での取材経験など、これまでの知見を生かしてもらうため」と説明しているそうですが、では辞任したのは世間の目くらましだったということですかね。信じられません。

 

 

いよいよ自民党総裁選は明日が投票日になりました。高市、石破、小泉の3氏に絞られたようですが、この3人、全く違いますね。少なくともネット上では、高市氏がダントツの人気のようですが、自民党という政党は、「日本らしい日本の確立」をうたい、自らを「保守政党」と位置づけているにも関わらず、産経新聞によれば、鵺【ぬえ】≪鵺:頭はサル,体はタヌキ,尾はヘビ,四肢はトラで,トラツグミに似た陰気な声で鳴く正体のはっきりしないさまをいう≫のような政党だとのことですが、本当にそんな気がします。

 

特に平成の最初の10年間は最も左傾化し、慰安婦問題などで真偽も調べずに土下座外交を繰り返したり、社会党と連立を組み、村山富市首相のもと植民地支配と侵略を謝罪する「村山談話」に自民所属の全閣僚が署名したことがありましたね。

 

つまり、首相を誰が務めるかによって保守にもリベラル左派にもなり得るのが自民なのです。だからこそ事実上の次期首相を決める総裁選は重要だし、注目されてきたのです。

 

今回の総裁選では3名の中で最も保守的な政治家は高市氏。一方、石破氏は女系天皇容認に含みを残し、選択的夫婦別姓を進めるなど一般的にいう保守派ではありません。小泉氏は総裁選近くになって唐突に憲法改正を主張し始めたものの、付け焼き刃的保守だといえるかも知れませんね。

 

自民党は綱領通りの保守政党なのか、それとも実際はそうではないのか。総裁選ではそこが問われます。令和3年の前回総裁選の時にも出馬表明した高市氏は「菅義偉首相と岸田文雄前政調会長の一騎打ちになると私と政策的に全く違うし、対立軸があった方がいい。宏池会のDNAや菅さんの政策軸は私と違う。土俵に乗って勝負しなきゃいけない。結局、次期衆院選に勝てばいい」と述べていました。

 

自分が出馬することで自民内に保守の旗を掲げ、間近に迫る衆院選に向けて保守派の有権者を引き付けようと考えたのでしょう。その後、同じ問題意識を持つ安倍氏が高市氏の全面支援に入り、投開票では3位と善戦しました。そして、「高市効果」もあり、自民は衆院選で予想外の大勝をしたのです。自民離れを起こしつつあった保守派の票が戻ってきたのです。そして高市氏は安倍氏の後継者の一人として認知されていくことになったのです。

 

でも、自民党は一枚岩の政党ではありません。安倍氏の暗殺後に安倍氏を「国賊」と呼び、現在は石破氏の推薦人を務める村上誠一郎元行政改革担当相は、「現在の日本や自民党の危機は安倍政権がもたらしたものだということです。危機の根源は『安倍政治』にある」「早急に財政規律を取り戻し、既存の財政支出を見直す必要があります。新政権はアベノミクスから脱却し、財政・金融政策を正常化すべきです」と述べています。

 

同じ自民党に所属していても、これだけ大きな対立軸があるのです。党所属国会議員と党員・党友の選択は日本のあり方、そして将来をまさに左右することになります。党員投票はすでに終わりました。残るのは国会議員票です。この結果で、自民党という政党の向かう方向が決まるのです。改めて保守層を引き留められるのか、それとも離れていってしまうのか、自民党にとっての正念場だと言えます。