岸田首相は、自民党雇用問題調査会の田村憲久会長らと首相官邸で面会し、顧客による迷惑行為である「カスタマーハラスメント(カスハラ)」から従業員を守る対策を企業に義務付ける党の提言書を受け取ったとのこと。提言では相談対応や雇用管理を企業に義務付ける法整備のほか、カスハラの定義の明確化なども求めているそうです。

 

首相は田村氏らに対し「非常に重く受け止める。政府の対策にしっかり生かしていきたい」と語ったそうですが、自民党のカスタマーハラスメント対策PTがまとめた提言は、「雇用管理上の必要な措置を講じることを事業主に義務付けるといった法整備なども念頭に、労働者保護対策を強化することが必要だ」と指摘。カスハラの定義の明確化や業界の取り組みに対する政府の支援強化、消費者教育の強化などを求めました。

 

今は、何でもハラスメントになる時代ですね。セクハラ、パワハラから、最近はカスタマーハラスメント関連が多くなっているように思います。以前、三波春夫さんの最盛期、「お客様は神様です」という言葉が流行しましたが、日本の常識も大きく変わってきているのでしょうね。

 

コンビニで働く女性など、個人客相手の仕事では、カスハラを受けることが多いと思いますが、昔はお互いに相手の立場を考える人が多かったために、客と言えども無理は言わず、「お客様は神様です」と思う店員さんがもめることも無かったのかも知れませんね。でも、今は自己主張が優先する世の中。昔の良き日本はどこに行ったのでしょうね。

 

とは言え、私が思うに、確率的には僅かなのかも知れませんが、店側の対応に問題が有るケースもあると思います。私の経験を2つ述べておきます。

 

まず、東建塩河カントリークラブでのこと。あまり行かないゴルフ場ですが、知り合いから株主優待券を貰ったので行きました。事前に電話し、株主優待券を使えば5千円の割引になることを確かめ、予約と値段を確認しました。

 

ところが、精算時に、聞いていた値段よりも高い金額を告げられたのですが、ネット予約よりも高いのです。予約した時の状況を告げ、「おかしいのではないか」と。受付の女性の説明では、「株主優待券」を使う場合は低下からの割引になり、ネット予約なら、定価よりも51000円以上安くなっているためだと。そんなバカなことは無いですよね。それなら「株主優待券の意味がありませんから。

 

受付の女性ではどうしようもないので、支配人を呼んでもらい、状況を説明しました。勿論、予約時に聞いた値段にしてほしいと。支配人は、確かに「株主優待券」を使った方が高くなるというのは問題だと認めてくれて、予約時に聞いた値段にしてくれましたが、予約時の電話相手は後で怒られたかも知れませんね。

 

もう一つは、総合病院の処方箋を持ってドラッグストアに行った時です。処方箋受付には客はいませんでした。受付嬢に処方箋を渡すと、保険証などの事前確認があり、椅子に座って待ったのですが、受付嬢は私が出した処方箋を棚に乗せました。でも、乗せたままで何か違う作業を始めたのですが、薬局内から担当者が取りに出てくるのかなと思って見ていたのですが。

 

何をしているんだと思いながら静かに待っていると、10分ほどして受付嬢が私の処方箋を持って薬局内の担当者に渡したのです。ということは、この10分は何なんだと。他には客は居ないのですよ。どうして10分も置きっぱなしにしていたのか。薬を貰い、支払いを済ませてから、頭に来ていた私は、大きな声で「何をやっていたんだ」と怒鳴ってしまいました。これもカスハラなんですかね。