菅前首相は今日配信の文芸春秋のオンライン番組で、9月の総裁選について「刷新感を国民に思ってもらえるかどうかが、1つの節目になる」と述べ、岸田首相に対し、事実上の「総裁交代論」に言及したそうです。

 

その記事によれば、「このままでは政権交代してしまうとの危機感を持つ人は増えている」と述べた上「総裁選では、新たなリーダーが出てくるべきか」と問われて「そう思う」と述べています。菅氏は2021年自民党総裁選に出馬表明した岸田首相に引きずり下ろされるような形で首相退陣に追い込まれた経緯もあり、2人は緊張感漂う関係でもあるのですが。

 

この菅氏の発言について、政治ジャーナリスト田崎史郎氏は「今後の政局に大きな影響を与える」と指摘しています。そして、菅氏の発言について「菅さんは(首相退任後の)この3年、ずっと(岸田首相に)不満を募らせてきた。(明確に)総理に対する批判はしなくても、煮えたぎるような不満は持っていたが、総理が総裁選への意欲を示したことで、ついに我慢の限界を超えて、この発言になったと思う」と発言。

 

「(これまでは)前総理が現職を批判するのはいけないということで我慢をされていたようですが、菅さんの発言は今後の政局に大きな影響を与えると思う」とも指摘。自民党内では、所属議員などから岸田首相への退陣論が公然と出始めている経緯もあり、「党内では菅さんに拍手喝采を送る人も多いと思う」とも述べています。

 

一方、今年の派閥解消後初めてとなる9月の自民党総裁選については、結果の予想が難しいと述べました。首相の再選出馬も不透明で、候補者の乱立が予測されていますが、「これまでとかなり変わると思う。派閥単位で動いていると、我々も誰が勝つかは分かりやすいが、現在派閥として残っているのは麻生派だけ。他の人は無派閥になっており、1人1人が判断してやることになるので本当に読みづらく、どう動くか分からない総裁選になると思う」と指摘しています。

 

自民党若手からも岸田首相の退任を促す発言が相次ぎ始めています。ここまで不人気で、突然何をやろうとするのかも判らず、自民党議員と言っても国会で手をあげる役目歯科与えられていないようでは、心ある政治家は首相交代を望んでも当然ですけどね。できれば、しっかりとした保守思想を持った若手が伸びてくることが、これからの日本を良くしていくことに繋がると思っています。