中国共産党政権が学生らの民主化運動を武力弾圧し、多くの犠牲者を出した天安門事件から今日で35年になりました。この事件、中国では無かったことになっているようですが、洗車の前に立つ男性の写真は全世界に流れています。それでも中国共産党政権は無視したままです。非人道的で断じて容認できません。

 

中国では、毎年のようにこの日を前に遺族や人権活動家への監視が強化されます。ネット上では天安門事件や関連用語に加え、6月4日を表す隠語の「5月35日」も検閲対象だそうですね。そして、これは中国本土だけではなく、これまでは事件の追悼活動が認められていた香港も「表現の自由」や「集会の自由」が奪われてしまい、香港国家安全維持法が2020年に施行されて以降、追悼集会は事実上禁止され、香港大にあった犠牲者を追悼する彫像「国恥の柱」も撤去されたままです。

 

習近平政権は自分で自分の首を絞めていることに気付かないのでしょうか。アジア・アフリカなどには中国との関係が深い非民主国家が少なく有りませんが、こうした国々でも、中国の影響力が強まればどうなるのかが6月4日を通じて分かると思いますね。

 

台湾のように中国への恐怖、反感が広がるのは当然で、これ以上、反中・嫌中の種をまき続けたくなければ、犠牲者数などの情報を公開するとともに責任を認めて謝罪し、恥辱の歴史を清算すべきだと思いますが、中国共産党とすれば、とても出来ない事なのでしょうね。

 

天安門事件後、真相究明と責任問題を曖昧にしたまま、率先して対中制裁を解除したのは日本政府なのです。岸田政権は苦い経験を忘れず、毎年6月4日を「中国に人権問題の改善を迫る日」とする位のことをすべきではないでしょうか。自由を奪われた中国や香港の人々にとって、アジアの民主国家で隣国の日本への期待は大きいはず。出も、親中、媚中議員が多い自民党では出来ないでしょうね。岸田氏得意の独断でやるしかないかも知れませんね。

 

 

 

韓国の尹錫悦大統領が、昨日、韓国東海岸沖の日本海に膨大な石油や天然ガスが埋蔵されている可能性が「非常に高い」と発表しました。最大140億バレルに達すると見込まれ、尹氏は試掘計画を承認したのです。今年末にも試掘に入り、来年上半期までには結果が判明する見通しだとしています。

 

埋蔵量の4分の3が天然ガス、4分の1が石油と推定され、埋蔵量は、今世紀最大の深海ガス田開発とされる南米ガイアナの110億バレルを上回り、世界最大級となる可能性も指摘されています。尹氏は「国民は落ち着いて結果を見守ってほしい」と呼びかけました。4月の総選挙で与党が大敗し、支持率が低迷する中、政権浮揚の起爆剤となる事を期待しているのかも知れませんね。

 

産業通商資源相は3日、埋蔵が確認できれば、2027年か28年に着工し、35年ごろに商業的な開発が始まるとの見通しを示しましたが、埋蔵量が実際に140億バレルに上れば、資源価値は、世界的企業のサムスン電子の時価総額の5倍相当だとも説明しました。

 

日本と同じく天然資源の乏しい韓国では、1960年代から海底油田やガス田の探査を続けてきていますが、76年に当時の朴正熙大統領が「浦項沖で初めて石油が採掘された」と発表したものの、経済性がないと判明し、ぬか喜びに終わっています。

 

日本では、秋田や新潟で、少量ですが石油の採掘が行われていましたから、日本海で大油田やガス田が有っても不思議ではありませんね。また太平洋の深海ではメタンハイドレードが発見されていますが、経済的に難しそうですね。このような地下資源の開発が進めば良いと思いますが、左派からは地球を汚すなどという横やりが入るかも知れませんね。