最近、見たいテレビ番組が少なくなり、BSの番組をビデオに撮って見ることが多くなっています。一番多いのはゴルフ番組ですが、時代劇もよく見ています。水戸黄門、剣客商売、大岡越前、遠山の金さん、暴れん坊将軍などですが、はぐれ刑事純情派、駅弁刑事、再捜査刑事なども。

 

そして、録画だけではなく、You Tube で見たり聞いたりしているのは『笑点』です。畑作業中にも聞いていることがあります。勿論、これらは古い番組ですが。5代目三遊亭円楽や桂歌丸が司会の頃のものです。

 

『笑点』は、2000年前後の頃から2010年の頃が多く、民主党政権の前後のものもありますが、時代の違いによる違和感はありません。勿論、時代劇も同じですね。サスペンスでは、公衆電話時代から携帯電話、そしてスマホなどが出てきますから、通信手段の進歩が解ります。

 

これら、2,30年前のものを見ながら感じるのは、『男らしさ』『女らしさ』や『男女平等』、そしてレズビアン 、ゲイ、トランスジェンダーなどに対する世間の捉え方の違いです。以前は自由に話せたし、発言出来ていたと思います。そして、今では問題となるかもしれないような発言もありますから、番組の初めに、『製作者の意図を尊重し、そのまま放送します』というテロップが流れるものがあります。

 

『笑点』はお笑い番組ですが、それでも今なら放送できないのではないかと思うような言葉があります。また、時代劇の場合は、『男の子だから』『武士の子でしょう』などもありますが、この言葉は、今なら避難される可能性がありそうですね。

 

男女には生物学的に違いがあることは明らかで、これを否定する人は居ないでしょう。でも、その違いを主張すれば非難されることがある時代になったと思います。2000年頃からでしたか、『看護婦さん』を止め、『看護師さん』になったり、『スチュワーデス』が『キャビンアテンダント』になったりと、男女を使い分けることが『悪』になったのです。

 

性別や出自で不利益を被ることはあってはならないことは間違いありませんが、男女の違いをアピールすることには良いことが多いのではないかと思いますけどね。男女ではありませんが、『東京人』とか『大阪人』という良い方も、中には軽蔑の意味が含まれていることがありますから、今では、気を付けなければいけない言葉のようですね。

 

『笑点』では、林家たい平が女性の物まねをして、司会者が「気持ち悪い」ということが良くありますし、時代劇では「男の子でしょう。しっかりしなさい」などという場面も良くありますが、これらは問題ないのでしょうか。何か、住みずらい世の中になってきたなと思います。

 

そして、数日前に大谷翔平が奥様と一緒に会見の場に現れました。一度は二人が並んで立ちましたが、奥様が数歩後ろに下がりました。これを見た人から、奥様は日本の女性らしく数歩後ろに下がっていましたが、奥ゆかしいと言った意味の発言が。私は同感ですが、中には日本の「女らしい」「奥様らしい」態度を非難する人が居るかも知れませんね。