今日は4月10日。この日は上皇様ご夫妻の結婚記念日。もう65年も前になったのですね。この日のことはよく覚えています。馬車に乗ったお二人の行進は、テレビで見ていました。美智子さまは本当にお奇麗でしたね。

 

最近は、お二人ともに健康面がイマイチのようで心配ですが、お互いに支えあっていることが良く解りますから、まだまだ健康を維持されて、国民のためにも長生きして頂きたいと思います。このお二人を見ていると、皇室がいつまでも続いてほしいと心から思いますね。そのためにも、早く皇室典範を改正し、これまで通り男系皇統が続くよう祈っています。

 

 

皇位の安定的継承のあり方を巡り、公明党が衆参両院の議長に意見書を提出したそうです。政府の有識者会議が令和3年に公表した報告書が提案した旧皇族の男系男子の養子縁組案について「妥当と考える」と明記しているとのこと。これにより、まだ明確な結論を出していない自民党を含めた与党と、日本維新の会、国民民主党が男系男子の養子縁組案を取り入れることで一致したことになります。

 

額賀福志郎衆院議長は自民が結論をまとめ次第、衆参両院議長のもとで各党代表者による協議を始める考えで、ようやく事態は大きく動き出すことになりそうですね。自民党も早期に意見集約を急ぐべきです。

 

公明の意見書は旧皇族の養子案容認の理由について、「旧11宮家の方々は、現行憲法、皇室典範施行後5か月の間は皇族であったこと、また明治天皇、昭和天皇のご息女が嫁がれ、その子孫の方々も現在に至るまで天皇家と交流があることも考慮すると、これらの方々との養子縁組が認められるべきと思われる」としていますが、驚くほど極めて真っ当な内容だと思います。

 

一方、女性皇族が婚姻後も皇族の身分を保持する案に関しては、「制度化を検討すべきだ」との見解を示したうえで、その配偶者と子は「皇族の身分を持たない」とするのが適切だと主張しています。これは、皇室の根幹伝統とは異なる父方に天皇を持たない女系天皇の誕生に、道を開くことがないよう歯止めがかかっており、女性宮家との言葉も用いていないようですから、男系男子という、しっかりとした考え方だと思いますね。

 

さらに、現在の女性皇族のお考えを尊重し、「これまで現行制度の下で人生を歩んで来られたことに鑑み、経過措置として、皇族の身分を保持するか否かについて、一定の配慮をすべきではないか」との選択肢も提示しています。婚姻に伴う皇籍離脱の自由も認めることを示唆した内容で、これも賛成出来ます。

 

また、内閣法制局は昨年11月の衆院内閣委員会で、皇統に属する一般国民から男系男子を皇族とすることは「憲法14条の例外として認められた皇族という特殊な地位の取得で、問題は生じない」と答弁していて、家柄による差別にはあたらないというのが政府見解であり、改めて検討する必要はないとしています。

 

また、皇室には、不公平なことも多くあるようですね。例えば、皇族には医療保険がないそうで、病気で何十回も入退院を繰り返していても、そのほとんどは自費だそうです。そして、基本的人権(選挙権・被選挙権)を行使できず、政治や営利事業にもかかわれません。一方で、住民税や相続税は一般国民同様に支払いを求められているのだそうですが、こんな諸法制の矛盾も是正してほしいものです。

 

皇位の安定的継承策の策定と実施は、長年の課題でしたが、公明党が旧皇族の男系男子の養子縁組で男系男子による皇統維持を打ち出したことで、今こそ皇室典範の改定する時が来たと思います。できれば、解散総選挙前にも行ってほしいですね。岸田政権にも間違いなくプラスになるでしょうから。