派閥の政治資金問題を受けた自民党議員の処分が決まりましたが、少なくともネット上では批判の声が渦巻いています。河野太郎に言わせれば私もネトウヨの一人かも知れませんが、多くの専門家の意見では、今の政治は完全に政局になっており、岸田首相の総裁選再選狙いであり、独裁路線だとの批判が多いように思います。

 

これからの岸田首相の政権運営がどうなっていくのかに注目ですが、自民党内では、処分を受けた議員からの恨み節に加え、処分を受けなかった岸田首相への不満がくすぶっているようですね。要するに、処分の基準が明確で無い為に、強い処分を受けた議員が不満を持つのは当然でしょう。

 

そして、多くの処分者を出した安倍派の議員の間では、「判断がひどい」、「絶対に許さない」といった岸田首相への怒りが渦巻いているそうです。さらに、党内からは「岸田さんにも責任はあるのに人に押しつけている」などと、岸田首相に責任を求める声はやまず、「総理を交代してほしい」という声まで上がっているようですが、当然の事だと思います。

 

こうした中、岸田首相は、国会で自身の責任について、「総裁として責任を重く受け止める。最後は、これは国民と、そして党員の皆さんにご判断いただく」と述べましたが、『国民の皆さんにご判断を頂く』という事は、解散総選挙で国民に真を問うという意味では無いかとの見方も。

 

以前から言われているのは、春闘で給与が上がり、国賓招待を受けた米国訪問と、米両院議会での演説で評価を高め、北朝鮮訪問で数名の拉致被害者の帰国を実現させて、解散総選挙に打って出て、総選挙で勝利をつかめば、次の総裁選で勝利も十分可能では無いかとも。

 

しかし、来週の米国で、岸田首相の演説を聴きたいと思っている議員ってそんなに居るのでしょうか。ガラガラだとどうするのでしょうか。そして、高額なウクライナ支援金を約束して帰ってくるだけだとどうするのでしょうか。また、北朝鮮訪問は実現するのでしょうか。数名の帰国者で世論は満足するのでしょうか。

 

一方、野党からは、岸田内閣の総辞職を求める声が上がっています。立民の安住議員は「総辞職をするか、責任を取ってやめるか、解散総選挙で国民の皆さんに、この処分・事件がどうなのかということをやっぱり問うてもらうしかない」と述べています。また、維新や共産党からも解散総選挙を求める声が上がっています。

 

そこで、野党からの「内閣不信任案」の提出を受け、清和会を中心にこれに賛成する多くの議員が出るという、『加藤の乱』のようなことが起こらないかを期待したいです。でも、今の自民党に、そこまで腹が据わった議員が居るとも思えませんが。結局、自分の再選だけしか頭に無いのかも知れませんね。

 

自民党を離党した世耕前参議院幹事長が、地元の和歌山県で、「無所属で、衆議院のほうに出る」と次期衆議院選挙で“くら替え”する意思を示したそうです。自分のこととして無所属での出馬も良いですが、それでは岸田首相には何の痛手にもなりません。やはり岸田を首相から引きずり下ろす活動を期待したいのです。

 

清和会では萩生田氏に少し期待していましたが、去年のLGBT法案以降、どうも権力側に流れているように感じていて期待外れです。今回の処分でも幹部としては相当低い処分でしたが、これでは岸田首相側の議員にしか見えません。東京15区補選でも、乙武氏を後援のようですし。やはり自民党はもう立て直しではなく解党しか無いのですかね。