『笑点』メンバーとして55年間出演していた林家木久扇さんが引退しました。私は『笑点』は欠かさず見ているので、勇退で良かったなと思います。初期の段階を覗けば、メンバーが変わるのは亡くなった時でしたから。林家三平は「面白くない」と言われて左遷だったですけどね。

 

最近は、5代目の三遊亭円楽、桂歌丸、そして6代目の三遊亭円楽(元楽太郎)が次々と亡くなりましたからね。やはり、今日のように周りから惜しまれ、本人も十分に考えた上での引退でしたから、良い最後の出演でした。

 

と言えども、本当に面白かったのは、5代目円楽が司会で、歌丸、楽太郎の頃でしょうか。林家こん平が病気で倒れ、林家たい平が新しく加わった頃ですね。最近、この頃の『笑点』が、You Tube で見られますから、畑作業の時などには聞くこともあります。

 

さて、後任が誰になるのか。来週のお楽しみとのこと。『笑点』は、もう60年以上続いている番組。一時は『水戸黄門』と張り合っていましたが。最近は面白いテレ曾比番組が無くなってきていますから、これからも続いてほしい番組です。

 

 

政府は英国、イタリアと共同開発する次期戦闘機の第三国輸出を一定の歯止めを設けた上で認める方針を決定しましたが、決定に至るまでの与党協議は想定以上に時間がかかり、武器輸出を促進したい自民党と慎重な公明党とでスタンスの違いが改めて浮表面化しました。日本を取り巻く安保環境が厳しさを増す中、自公連立政権が障害となっていることか明らかです。

 

政府は次期戦闘機だけでなく他国と共同開発する装備品全般の第三国輸出を可能とすることを目指していたにもかかわらず、公明党の山口代表ら幹部が突然、拒否したために暗礁に乗り上げたのです。結局、公明に配慮して今回は次期戦闘機に限定されてしまいました。

 

今後も別の装備品を第三国輸出の対象に加える場合には、事前の与党協議が必要で、今回同様に協議が難航する可能性が強いと思います。こんなことでは、安保環境の変化に適切に対応することは難しいでしょう。この閣議決定については、政府関係者ですら「実質的にどういう意味があるのか、正直分からない」と漏らしているとか。

 

平成26年、当時の安倍内閣が、事実上の禁輸政策を転換した現在の防衛装備移転三原則を定める際も、政府・自民は公明に大幅譲歩を重ねましたが、今回も公明の首長を受け入れ、紛争当事国はそれまでの「武器輸出三原則」に引き続き禁輸対象と位置付けざるを得なかったようです。

 

重要な安保政策の転換のたびに浮き彫りとなってきた自公の溝は、連立政権の限界を物語っています。今回の交渉を通じ、自民の国防族からは公明との「連立解消」を求める声も上がっているとのことですが、公明への憤りと同時に、事態の打開に積極的なリーダーシップを発揮しなかった岸田首相に対する不満も鬱積しているそうですが。