17日に開かれた自民党大会は、派閥のパーティー収入不記載事件を受けて例年のお祭りムードは鳴りを潜め、緊張感が漂っていたそうです。岸田首相(党総裁)は演説で「深刻な政治不信を引き起こした」などと大半を謝罪の言葉に充て、4月28日投開票の衆院3補欠選挙に向けたガンバロー三唱などもなかったとのこと。

 

来賓として訪れた公明党の山口代表も、あいさつで一連の不記載事件に言及し、自民の説明責任について「国民の納得感が得られるところには至っていない」などと苦言を呈したそうです。

 

会合後、片山さつき元地方創生担当相は「いつもは盛り上がる食事会もなかった。非難を浴びている党だから簡素にしたのだと思う。反省の上に立った適切な規模ではないか」と運営に理解を示し、「ある意味ここをボトムとして、なんとかしていこうという気持ちだ」と話していました。

 

出席した地方議員も、最近高まっている政治不信に不安を募らせ、宮城県連青年局長の遠藤隼人県議は「おふざけの全くない党大会だったが、当然だろう。政治不信を招いている中で、党青年局も和歌山県連主催の会合で恥ずかしい事態を引き起こした」と述べています。

 

そして、令和6年運動方針では、憲法改正に関し「年内の実現」を目指す考えを改めて打ち出したそうですが、具体的な内容はありません。連続する不祥事で自民党が支持を失う中、立憲民主党は抵抗の構えを強めていますし、公明党も慎重姿勢を崩しておらず、岸田首相の本気度が問われることになるのでしょう。

 

私が一番気になったのは、政治資金パーティー問題を茂木幹事長に指示したということ。相変わらず、岸田首相は、私は何も悪くないと枠外であることを示唆しているとしか思えません。でも、岸田派も会計責任者の有罪が確定しているのでは無かったですかね。そして、あなたは自民党の総裁なのだから、自民党の不祥事の最終責任者であることをどう思っているのかと問いたいですね。

 

一般の会社なら、間違いなく最高責任者は引責辞任です。本人は何も知らなくて関係なくてもです。ところが岸田自民党総裁は次期も継続しようとしているのですから、世間の常識とは大きく乖離していると言わざるを得ません。これでは自民党の再生など夢のような話でしょうね。

 

また、次期総裁候補の話で、阿比留瑠比氏が面白いことを言っていました。自民党の抜本的改革で、国民から支持を回復するには女性が良いと。具体的には高市早苗総裁で、有村治子官房長官が良いのではないかと。更に、幹事長にも女性を起用するくらいのことをやればいいとのことでしたね。

 

高市氏は、主義主張がはっきりしているのが良いのだけれども、そのために反対派も多くなることが欠点だが、上川陽子氏のように、主義主張が全く分からず、大物にいいように使われるよりは良いとも言っていましたね。さて、次期総裁は誰になるのでしょう。