今月9日の国会で、衆院会派「有志の会」の緒方林太郎氏が、自民党に政策活動費の使途公開を求めるなら、野党側が率先して公開するよう提案しました。ある官僚OBは「公開要求は野党にとってブーメランになるのでは」と話しています。立憲民主党だって、政策活動費はありますし、それがどのように使われているのかなんて誰も知りませんからね。

 

一連の政治資金問題で、野党は二階元幹事長が5年間で約50億円の政策活動費を受け取っているのに、使途不明だと問題視していますが、その官僚OBは苦笑しながら、「野党だって政策活動費はあるし、仮に二階氏が公開したら、国会対策で野党に渡っていたとなりはしないか」とも。

 

民主党政権時代に党の実権を握っていた小沢一郎氏は、どれくらいの金額を動かしていたのでしょうね。「有志の会」って、どんな会派なのかと思ってちょっと調べてみました。

 

衆院会派「有志の会」は旧民進党出身で政党に所属しない4人で構成する少数会派です。退路を断って選挙区で勝ち上がっただけに「寄らば大樹の陰」や安易な人気取り政策を敬遠する傾向にあり、昨年3月には日本維新の会や国民民主党と緊急事態条項に関する独自案を公表するなど憲法改正議論もリードしているそうで、じわりと注目を集めています。

 

6日の衆院予算委員会で、有志の会の北神圭朗氏は岸田首相に「私は中道よりやや左くらいの政治家ですよ。中国人一人一人が悪意を持っているとは思わない。思わないが、あの独裁国家のもとで、民間人といえども、中国共産党の手先になりえる。わが国の国土やマンションを大量に買っていることが安全保障上大丈夫なのか」と質問し、外国資本による国内の土地買収への法規制や不動産購入に関する統計の整備を求めました。

 

有志の会は北神氏の他、吉良州司、緒方林太郎、福島伸享の各氏で結成しました。吉良氏以外の3人は一度議席を失ったのですが、前回の衆院選でそれぞれ当選。この時は他の野党の公認要請を断り無所属出馬して自民党候補を破ったのです。比例復活という「保険」をかけなかっただけに政治家としての力量を強く自負しているとのこと。

 

憲法改正を巡っては、有志の会は維新、国民の2政党と、昨年8月に東京都内でシンポジウムを主催。約2000人を集め、野党側から改憲機運を高める狙いがあるのです。

 

この4名は、初当選が民主党で、希望の党以降無所属になったという、同じような道を歩んでいて、その主張は、憲法9条改正、集団的自衛権の行使に賛成、原発賛成。核武装は検討すべきといった保守的なものです。初当選が民主党というのは、自民党議員が選挙区に居るので仕方なく民主党から出馬したのかも知れませんね。

 

なお、北神圭朗氏は京都4区。吉良州司氏は大分1区。緒方林太郎氏は福岡9区。福島伸享氏は茨木1区です。私の選挙区にも、このようなしっかりとした信念と政治への取り組み意欲のある政治家が立候補してくれないかなと思いますね。もう、そこらの政治家にはあきあきしていますからね。そして、この人たちは日本保守党や参政党に入党するのもいいんじゃないかなと思うのですが。