今日も、You Tube の『長谷川幸洋のニュースチャンネル』の続きを聞きながら歩きました。今回の派閥解消や統一教会の解散など、岸田首相は突然とんでもない決定をするのだろうか。これに石橋文登氏は、安倍さんが「岸田氏は決断できない人のように見えるが、何かの拍子で素早く動く。それは恐怖を感じた時だ。彼の決断力の源泉は恐怖心なんだ」と話していたと紹介していました。

 

この岸田氏の恐怖心について、石橋氏は、統一教会の解散も今回の派閥解散も同じで、国会で吊し上げられるという恐怖心からの行動で、恐怖心だけで動くから、政局的には0点の行動になる。麻生は、茂木派にも一切説明なく、宏池会でも一部の人に話しただけで、納得している人はほとんど居ないだろう。そもそも、前月に派閥会長を辞めた人が解散を言い出すこと自体おかしいと説明していました。

 

恐怖心というのは野生の感なのだが、岸田氏の恐怖心はライオン、トラなどの強い動物のものではなく、ウサギとかリスなどの小動物の感であって、食べられてしまうというような恐怖心からのものとも述べていました。

 

次に派閥解散についてですが、二階派や森山派は派閥を解消したと言っても、同じような集団が残る。いや、もっと増えるかも知れないと。でも、茂木派は政策集団に移行のようですが、パーティーはやらない人事には介入しない、そして定例会も無しなら解散したのと同じで、元々茂木氏に人望が無いので、茂木派が形を変えて残ることは無さそうとのことです。

 

清和会は安倍さんが亡くなり、福田康夫元首相が田中角栄に対する反発で誕生した派閥で、安倍慎太郎も加わりましたが、安倍系の有力者が減少して安倍系は風前の灯火だったものを、安倍晋三氏が大きくし、今は6,7割が安倍系なので、清和会内では、思想的に対立する福田系に義理立てすることは無いとする議員が多く、割れるべくして割れたというよりも分裂のようですね。

 

自民党に限らず、大きな政党であっても派閥が無くなれば党執行部の独裁体制になる。その例が鳩山民主党政権時に見られたように小沢幹事長による独裁です。この時は、すべての議員の活動は幹事長室にお伺いを立て、金と人事はすべて小沢幹事長に一任でした。マスコミや野党は派閥を批判しますが、無くなればあの鳩山政権のようになるのです。だから、自民党の政党はステルスで潜ったとしても「政策集団」と名前が変わっても、派閥は残るし、残った方が健全なのです。

 

パーティー券については、憲法21条で自分の思想信条は守られているので、有権者は自分の支持政党を公にする必要はありません。なのでパーティー券を買ったり寄付したらすべて名前をすべて公にするなどは国民の権利を侵害していることになり、やるべきでは無いとのこと。

 

また山口4区は安倍氏と林氏が対立している選挙区で、同じような選挙区では、地元企業は両方の陣営に寄付をしています。それを公にすると大変なことになるでしょう。そして、野党は政党助成金があるのに政治資金を集めるのはおかしいと言っていますが、これは本末転倒で本来政党は支持者の浄財で運営するべきなのです。政党助成金は税金なので、納税者が支持しない政党にも税金が流れていることに国民は納得しているとは思えません。

 

そして議員と会計責任者の連座制の適用については、わざと会計責任者が記載ミスをすれば、議員は連座制の適用で首になる。これでは秘書が議員の生殺を握ることになります。会計責任者が怖くて仕方ないとなるのです。議員が帳簿を細かくチェックなどできないのだから、対抗議員側から賄賂を貰って貶めることなど簡単にできるようになります。恐ろしいことですね。

 

そして、今後について、岸田氏が恐怖心から、誰にも相談せず、突然4月の訪米直後に解散に打って出ることもあり得るのではないかと話していますが、今の立民や共産党の支持率では、自民党が惨敗することは考えづらいので、岸田政権が継続するためにはあり得るとのことでした。さて、皆さんはどう思いますか?

 

今日は、麻生派が存続を決めました。大混乱の日本の政界ですが、本当に大丈夫なのでしょうか。こんな時の首相が恐怖心で判断する岸田氏という不運。日本が立ち直るまでにはまだしばらく時間が必要なのでしょうね。