自民党の派閥はどうなるのでしょうね。麻生派と茂木派の会長である麻生副総裁と茂木幹事長は、岸田総裁に対し、派閥を存続させたいとの意向を伝えました。これに対し、岸田総裁は各派閥が判断すべきだとの考えを示したとのこと。

 

これは、元々政治資金パーティで集めた金をフィードバックし、それが記載されておらず、裏金として使われていたということが問題だったはず。いつから「派閥は悪だ」ということになったのでしょうね。政治ジャーナリストの田崎史郎氏によれば、今回の派閥解消については岸田総裁の独断で行われたようですから、頭に血が登って混乱したのではないかとしか思えません。

 

また、森山派(近未来政治研究会)の会長の森山総務会長は、党が25日にも決定する政治刷新本部の中間報告を踏まえ、派閥の存廃を判断する考えを示しています。「党で議論が始まっており、その経過も見ながら決めたい」と話したそうですが、こちらの方が冷静な判断でしょうね。

 

宏池会の大平正芳元首相は、「人間は3人寄れば2つ派閥をつくる」と言いました。同派閥の大先輩のこの言葉を岸田首相は知らないのですかね。そして、初めて自民党で派閥解消を唱えたのは、清和会の創設者である福田赳夫元首相でした。清和会は、保守本流を自任する宏池会に対抗し、党風刷新連盟を作って派閥解消を唱えたことに始まります。

 

もともと岸田首相は宏池会に深い愛着を持つことを隠しませんでした。講演や挨拶では自らを「30年ぶりの宏池会出身の自民党総裁」だと強調し、2022年には各国の国防担当閣僚らが集まるアジア安全保障会議でも宏池会に言及するほどで、首相就任後は派閥を離れる慣例も無視して派閥会長にとどまり続けました。

 

この姿勢に対し、菅義偉前首相は「派閥政治を引きずっているというメッセージになって、国民の見る目は厳しくなる」と苦言を呈しましたが、「どこ吹く風」という態度で、全く意に介しなかったのです。人は群れを成す動物であり、政治の本質は権力闘争です。最初は政策勉強会でも、いつしか派閥化しがちであることは過去の歴史が物語っているのですが。

 

それにしても、これまでは宏池会に拘り続け、G7などでも自分が宏池会の会長であることを自慢し続けていた岸田首相。ところが、この程度のことで頭が混乱し、党内議論もせずに宏池会解散を独断で突飛な結論に至る人なのです。台湾有事が発生した時などに冷静で的確な判断ができるとは思えません。今度は突然首相を辞任すると言い出すかも知れませんね。これは的確な判断と思いますけどね。

 

 

 

こういう国会議員が居るのが不思議でなりません。福島瑞穂のような国会議員を売国奴というのでしょうね。私には信じられません。

 

社民党の福島瑞穂党首が中国共産党序列4位の王滬寧(おう・こねい)政治局常務委員と北京市内で会談し、東京電力福島第1原発処理水の海洋放出反対で一致したとのこと。「人類共通のものなので海を汚すべきでない」とした王氏に対し、福島氏は「処理汚染水が放出されないよう止めていきたい」と訴えました。

 

福島原発では昨年8月以降、放射性物質トリチウムの濃度を、国の規制基準の40分の1、WHOの飲料水基準の7分の1に希釈して放出していますが、中国は処理水を「核汚染水」と呼び、日本産水産物の禁輸を続けています。福島氏の主張は、日本政府の立場と大きく異なっていて、日本人の、特に東日本の漁業関係者にとって、余りにも酷い発言です。

 

こういう出来事をマスコミはしっかりと取り上げるべきだと思いますが、福島氏への国民からの批判が寄せられ、マスコミへの苦情も広がることが明らかですから報道しないのでしょうね。