パン屋難民から脱出か?
パリに住んでいると
「パンがおいしくて良いよね〜」
と日本の皆さんに言われたりして、それは事実なのですが、
日本ですべての寿司屋がおいしいわけではないように、
パリでもすべてのパン屋がおいしいわけではなく、
おいしいパン屋が近くにあるとは限らないわけです。
我々夫婦が住む15区のはじっこは、実はパン屋に恵まれていません。
なにぶん「場末」なもので、
東京のラーメン通りみたいにケバブ屋が並び(なぜ?)
レストランはステーキが名物♡とか意味分からず。
そしてパン屋はどこも残念な店構えで、なんかパリらしさに欠けています。
要は、オトコらしさ満点。
パン屋はざっと1km圏に5軒ほどあるのに、どこも
「・・・」
それでも店によって得意不得意があるので、
バゲットはここ、クロワッサンはここ、ケーキはここ、と使い分けて、
なんとか凌いできた我々はそう「ランチ難民」ならぬ「パン屋難民」。
よくフランス人たちが我慢しているなぁと思っていたら
先月のこと、いつもの買い物に行く通り道に異変が。
なんにもない通りに突如おしゃれな店・・・
パ、パン屋。そう我々の地区になかった
「ブーランジュリー」風情のパン屋。
(フランス語ではみなおしなべて「パン屋=boulangerie」ですが)
店内もいい感じで、
なによりパンたちの顔が生き生きとしています(ほんと)。
バゲットのトラディション(伝統製法で造られたパン)を頼むと、
そこにはBaguette des Copains(友達のバゲット)とタイトルが。
「どうしてこの名前?」と聞くと、
「この界隈の皆さんに仲間みたいに感じてもらえたらと思って」
と奥にいた店長らしき人(おしゃべり)。
もうひとつカンパーニュ(田舎パン)のようなものがあったので
それもお願いすると、その店長が
「ちょっと待ってね」とオーブンのところへ。
「これがカンパーニュ」
いやいやさすがにそれは・・・
こんなカンパーニュ見たことないし。食べるのに1ヶ月かかりそうだし。
うちが買ったのはこの程度。
どれも味は格別です。
ここ、実はボルドーのブーランジュリー Le P'tite Boulangerieが
満を持して首都に乗り込んできたパリ1号店。
フランス産のBio(有機)小麦100%
少量でシンプルなメニューだけど
正真正銘の職人仕事
をコンセプトに造っているのだそう。
いまのところ人気は上々のようです。
しかしなんどもいうようですがパリの端っこ。
あきらめないで続けてほしいなと、切に願う今日この頃です。
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