ラクロ「危険な関係」 | トールペインティング スタジオアリス便り

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トールペイント作家&講師 Akiyo Horaguchi
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今日は「フランス・アラカルト」の第3回「ラクロ~危険な関係」の講義に参加してきました。
ご講義下さるのは、前回に引き続き、慶応大学教授でフロベールの研究もされている橋本順一先生です。

グレン・クローズ演じる怪しい貴族世界の映画として、何となくイメージがあるだけで、残念ながら、原作は未読の状態です。
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小説は主人公でもあり、グレン・クローズやカトリーヌ・ドヌーヴも演じたメルトイユ公爵夫人、そして彼女の元愛人、もしくは関係継続中と思われる遊蕩生活を送る恋の達人・ヴァルモン子爵の手紙のやり取りを主軸として、展開していきます。
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メルトイユ公爵夫人は、自分を振った男・ジェルクール将軍に仕返しをしようと、彼の年若い婚約者であるセシルをヴァルモン子爵に誘惑させようと画策し...ちょっとここまでの相関図だけでも、ドラマティックですよね~♪
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この小説は、フランス革命の7年前に出版され、絶対王制末期にあった貴族社会を描いたものとして人気を博したそう。
帯剣貴族と法服貴族、当時の結婚の実態についてなど、とても興味深いお話がありました。
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ヴァルモン子爵、私の中でのイメージとしては、光源氏?但し、源氏の君よりは、恋愛ゲームを楽しむ人、恋の駆け引きを画策し、その成果をいちいちメルトイユ公爵夫人に報告するという、ちょっと器の小さな女性の敵のような男のようですね~f^_^;
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一方のメルトイユ公爵夫人の方も、ヴァルモン子爵が自分の手のひらの中から飛び出し、恋を楽しんでいるなんて、きっと複雑な心境でいたに違いありません。
この役をグレン・クローズが演じたのも何となくわかったような気もしました。
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大人の為の寺子屋...「フランスの詩と小説と映画と音楽について、縦横無尽に語り合う楽しい集い」ー次回は、いよいよシャンソンの世界に入って行くことに...
シャンソンとワインとチーズで、次回も楽しみですね~♪
今日は軽く自己紹介がありましたが、前橋や大宮からなどと皆さん遠くから参加されてらっしゃるのですね。
年齢もお若い方から古希の方まで様々です。
フランスが好き!というだけで、こういったご縁ができるなんて、ちょっと不思議です。
飛び入り参加も可能だそう、ぜひご一緒にワインとチーズを頂きませんか? いえいえ、フランスについてお勉強してみませんか?


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