オフセット枚葉印刷機の回転数 | スチャラカ印刷工のブログ

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一応、1級印刷技能士(オフセット印刷)です。
学歴の低いおバカな印刷オペレータをやってます。

はい、今回のお題は印刷機の回転数に関して。


おそらく世の中の印刷会社経営者のほとんどがこの数字を見て一喜一憂していることでしょう。最高回転数近くでまわっていればニコニコ、最高回転数に遠く及ばない数字でしかまわっていないとイライラ、よく見かける光景ですよね。


あくまでも個人的な見解です(と前置きします)が、菊全サイズの印刷機で最高回転数15000くらい、作業者は機長と補佐の二名体制という条件であれば最高速度の8割くらいがトータルで考えると適正回転速度かなと思ってます。


確かに、最高速で安定して印刷出来ることが一番良い訳ですが、実際には印刷オペが同時に処理出来る情報量には限界があって、現実的にはなかなか難しい部分があります。


上記の条件であれば、印刷は基本的に機長が行い、給紙やインキの補充、次の仕事の準備や紙積みを補佐がやるというような流れが一般的でしょうかね。


身近なことに置き換えてみると車の運転手が機長、助手席に乗っているのが補佐みたいな感じだとして、日本車の最高速度時速180キロで運転しているとしましょう。


すごく優秀な補佐が助手席にいて道順の指示、車の周辺や道路状況を確認してくれていても、速度が速くなればなるほど運転手(機長)にかかる負荷やストレス、情報処理のスピードや量は軽減されません。


こんな状態で1日8時間運転していたら・・・うまく走れてもめちゃめちゃ疲れ果てている、もしくは疲労からくる見落としやうっかりで事故っていると思いませんか?そんな状態で毎日走り続けられると思いますか?そんなことなら自分が余裕の持てる速度で8時間走る方が結果的にリスクも少なく済むのでは・・・。


どんなことでも多少の余裕をもたせた状態が一番高いパフォーマンスが出せる、というのが個人的な持論です。


・・・まあ、メンテナンスにも機械調整にもしっかり時間を取れるシステムを構築出来ていて、なおかつ経営陣の理解もある会社であれば最高回転数でも安定して印刷できるんでしょうけどね。