肉眼と分光光度計 | スチャラカ印刷工のブログ

スチャラカ印刷工のブログ

一応、1級印刷技能士(オフセット印刷)です。
学歴の低いおバカな印刷オペレータをやってます。

さて、今日はちょっと疑問?に感じていることをつらつらと書いてみる。


イマドキの印刷オペなら大概知っているだろう分光光度計(俗に言う濃度計)。


これのザックリした構造はある入射角からの光をインキを通して紙から反射させ、その数値を測るというもの(だったはず)。


ベタ濃度を測るということは、光の反射する部分は基本的に100%インキで埋まっているわけで、そのまま反射率が濃度となる。


で、ここで疑問がひとつ。


仮に1ミクロンのインキ皮膜で10ミクロンの面積ベタを測ると濃度1.5と出たと仮定する。


これがす抜けた状態(インキが立ったような)で2ミクロンの皮膜が8ミクロンの面積しかベタにならなかった場合、濃度計はどう判断するのか?


おそらく濃度計では濃度1.4前後で薄いという結果になるはずなのです(経験上の話ですが)。


しかし肉眼では、この2ミクロンのす抜けたベタ部分はほぼ見えず、逆に2ミクロンの皮膜があるせいで濃く見えるという・・・。


これ、どっちが「濃い」と言えるのでしょうかね?


個人的には「肉眼で濃く見えるほうが濃い」と思ってます。


これを読まれた奇特な方がいらっしゃいましたらご意見ご感想よろしくお願いします(笑)