夕食の買い物をするついでに 銀行に行った
わたしは用を済ませ 帰るべく信号待ちをしていた
ぼうっと立っていて 何気なく向かいを見ていたら
かなりなお歳のおじいさんも 信号待ちをしているふうである
青になった
わたしは渡り切った
おじいさんは まだ渡っていない
見ると 片足をあげて一歩を踏み出そうとしているけれども
足が地面につかないようである
スーパーで買い物をしたらしく 袋を下げてはった
わたしは 一瞬どうしたものか 躊躇していた
と。。。
おじいさんと同じくらいお歳のおばあさんが
( ごめんなさい わたしも婆やのに )
歩行器用の 小さい乳母車を押してはった
おじいさんの前にきて
「 この信号渡らはんの? 」
頷くおじいさん
「 荷物持ってあげるさかい 一緒に渡りまひょか 」
一所懸命 足を下ろし
おばあさんに手をひかれて よたよた歩くふたり
( ごめんなさい ほんとによたよたやったの )
もう信号は点滅していた
赤になったけれど まだ渡れていない
渡り切るのを見届けながら
わたしは 自分のふがいなさを恥じた
躊躇など なぜしたのか
人助けするのに なにを迷うことがあるか
ごめんなさい
そして おばあさん
ありがとう♡
すぅ
ありがとう♡