76歳からの挑戦

76歳からの挑戦

★入院生活から一変したわたしの生活記録★

 

 

 

 

 

 

 言葉の側から働きかけることはない しかし

 

 ある文脈の中で心をときめかせる言葉がある

 

 また ある文脈の中で頬を火照らせる言葉がある

 

 さらにまた ある文脈の中で体を凍りつかせる言葉がある

 

                   (中村稔)

 

 

 

 

潮風とタンポポの丘で

 

 

水平線が空にとけて

 

どこまでも淡い青が広がっていた

 

午後 わたし達は

 

タンポポの丘で

 

とりとめのない言葉を投げあっていた

 

 

「 今日の空は雲がないね 」

 

「 あそこの岬まで泳げるかな 」

 

 

弾むようなきみの声は潮風に乗って

 

タンポポの花のあいだをすり抜けていく

 

 

けれど・・・しばらくすると

 

不意に話題が途絶えてしまった

 

わたしは

 

揺れるタンポポを指先でなぞる

 

「 あのね 」

 

言いかけて飲みこんだ

 

わたしの頬が桜色に染まっていた

 

春のひかりがまつ毛に透けている

 

 

 

タンポポの丘で止まった時間が風に吹かれた

 

 

言葉はいらない

 

潮騒だけがひびく

 

 

 

わたしは勇気をだして彼を見た

 

頬を染めたわたしに

 

彼は小さくうなずいた

 

 

 

 

春の日の午後

 

 

 

 

 

 

 

上の絵は山のカケスさまより

お借りしました

いつもありがとうございます(_ _;)

 

 

 

 

 

すぅ

ありがとう❤

感謝です