煌くんが生まれた次の日から
火葬までの3日間、
ほとんどを一緒に過ごした。
同じベッドで
ディズニーのオルゴールを
流しながら添い寝した。
看護婦さんが、
『添い寝してもらってるんだぁ
いいねぇ〜』
と赤ちゃんに言った。
たくさんたくさん抱きしめ
たくさんたくさんキスをした。
ベビーマッサージもした。
何度も何度も
愛してるよ
大好きだよ
と伝えた。
自然と涙がこぼれたが
顔は笑顔だった。
幸せな時間だった。
辛くて泣き叫んだりもした。
ただ寝てるだけのように見える煌くん。
でも保冷剤で冷やされて
産まれてすぐからは考えられないくらい
身体はとても冷たくなっていた。
それがとても衝撃的だった。
これは人間の体温じゃないな…と感じ、
この子がもう生きてはいないことを
気付かされ、それがとても悲しくさせた。
冷やさないと傷んでいってしまう
その小さな体に
タオルでくるみ、
『寒いね、寒いね、
ごめんね、ごめんね、、』
と泣きながら
気づいたら何度もさすって
温めてしまっていた。
起きて!目を開けて!
お願いだから起きてよぉ!
たくさん泣いていいんだよ?
たくさん夜泣きもしていいから!
と何度も叫ぶように泣いた。
目の前にこの子は確かにいるのに、
本当にこの子は亡くなったのだろうか…
頭がついていかなかった。
ママの腕の中にいるのに…
ひとしきり泣いた後、
ぼーっとした頭で
寂しいかな?寂しいよね?
まだ赤ちゃんだもんね。
ごめんね。
ママがいるからね。
煌くん…
ほんとにほんとに寂しかったら
ママのこと連れてっていいよ?
何度も煌くんに伝わるように
なんとかこの声が届くように
話しかけた。
このことは煌くんとママの
二人だけの秘密にしよう。
こっそり二人で約束した。