検事は法曹三者の中でもある意味独特である。
それは基本的に刑事事件だけを専門にしているからだ。
そして、ゴーンさんのとかでも、たまに話題になる「ヤメ検」とは検事上がりの弁護士である。
刑事事件に強いことをウリとすることが多い。


ゴーンさんの前任弁護士であるヤメ検は保釈に際して色々やったのであろうし、それを受けて後任弁護士が保釈に結びつけた節もあるであろう。
そのため、保釈とれたか否かだけで腕前を判断することはできない。

ここで解釈だが、何をもって刑事事件における成功したとらいえるか?
被告人の考えによるが、テレビの視聴者などは無罪をとったら刑事弁護成功と考えている人が多いのではないかと思われる。この場合、個人的にはヤメ検はあまり強くないのではないかと考えている。確かに刑事事件の場数はふんでいるが、検事として仕事をしていていたため、対国家権力とバチバチやり合う気持ちがあまり無いと思われるからだ。

一方、情状弁護で公訴事実は争わない、刑を軽めにするという場合はヤメ検は強いのではないかと考える。やはり刑事事件の場数は多いし、検察側の出方を熟知しているであろうからだ。

ちなみに修習で、一番、実務っぽいことをやるのは検察修習である。
雰囲気含めけっこう好みが分かれ、好きな人と嫌いな人に分かれる修習である。