私のスタイルは点を伝えることと定義しているのだが、今回もそのようなことを1つ。
中学受験、高校受験においてしばしば重要視される問題が図形問題である。
時に、ああそんな解法が、と目から鱗の問題も結構ある。
そして、どうやったらそんな解法思いつけるようになるのかという疑問も受験生の中で生まれることだろう。
はっきり言えるのは、経験の数に他ならない。
問題を数多くこなしていく中で、ここに補助線を引けばとか、線を延長してとか、この点とこの点をつなげてなどなんとなく思いつけるようになるだろう。
ただ、これでおしまいにしてはただの一般論になってしまうので、1つだけもしかしたら何かの突破口になるかならないかな話をしてみよう。
時に、問題中に角度を与えられることがある。
角Aは何度で角Bが何度で、という風に。
与えられたからには何かに使うわけだが、この角度をどうに使うか見当がつかないこともあるだろう。
しかし、与えられたからには何かに使うはずだ。
普通、学校で習う角度は30º、45º、60º、90º、180º、360ºくらいだが、問題を解いていくにはそれでは不十分かもしれない。
ここでは、問題に出題されそうな角度を思いつくだけ列挙してみよう。
15º(45º-30º)
108º(正五角形の1つの角度)
72º(180º-108º)
54º(108º÷2)
75º(30º+45º)
105º(60º+45ºもしくは180º-75º)
126º(180º-54º)
168º(108º+60º)
138º(108º+30º)
84º(168º÷2)
42º(84º÷2もしくは180º-138º)
21º(42º÷2)
69º(138º÷2)
36º(72º÷2)
144º(72º×2)
12º(180º-168º)
etc.
ここまででいえることは正五角形を絡めると角度に幅が出来るということだ。
確かに三角形の問題で意味もなく37ºとか与えられることもあるが、良問難問になるとその数値に意味のある場合も多い。
その中で正五角形に関する角度は出題者にとっても解答者にとっても「おいしい」ことが多い。
では正六角形、正七角形、正八角形、……はどうなのかというと、正六角形の内角の和は720º。
6で割ると120ºであまり広がりはない。
三角形の延長に過ぎない。
正七角形は和が900ºで、7で割ると割り切れないので、出題がしづらい。
正八角形は和が1080ºで、8で割ると135ºとなり、90ºと45ºを足した数であるため、あまり奥行き感が見込めない。
正九角形では1260ºの140ºだが、ここまでくると問題自体作りづらくなる。
だからこその正五角形なのだ。
なので暇なときにでも、正五角形から派生する色々な角度を日頃から頭の中で足したり引いたりして、遊んだりしているとひらめく時間が早まる、かもしれない。
……保証はしない。
数学者・サイエンストランスミッター
平間達也









