EU離脱にノー!英・若者の叫びのワケは? | 神城豊の「あなたが逆境を乗り越え幸せに成功する魔法の法則」

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倒産・一家離散・離婚、難病で生死を彷徨うも奇跡の生還後、現在はハッピービジネスマンへと逆境人生から何度となく立上がり今のハッピーライフを掴んだ波乱万丈人生を歩んできた私、神城豊が、あなたに逆境を克服し幸せに成功する魔法のルールを伝授します。



EU離脱に英・若者が反対の理由は?

◆EU離脱が決まった英国で

若者の多くは「残留派」で、

18歳~24歳だと、なんと、

「75%」もの若者が「残留支持」だった。

一方、50歳以上の老人は

その多くが(約60%)離脱派だ。

EU残留是非

若者は、欧州の大陸に自由に
行き来し、多くの国の文化を吸収し、

EU内の友人も作りチャンスも広がる

「自由」を求めたのでしょう。

一方、老人は「かつての大英帝国の栄光」を求めてか

多くの規制や、「大陸に支配される」ことを望まない

内向きの「独立志向」が働いたんだと思いますね。



◆多くのイギリスの若者は

「なぜ、自分たちの未来を、年寄りの
意見で決められなければならないんだ」

と不満が爆発している。

世代間の意見の対立
(ジェネレーション・ワー Generation War)

とでも呼べるほどの大きな感覚の相違だ。

EU離脱No


少し違う視点だが、

これだけ世界中の経済、政治
(金融・為替)に影響を与えうる

「EU離脱か、残留か」を「過半数」で
決して良いのだろうか?

国の根本を成す「憲法改正」などは
「三分の二以上の多数」など

明らかに「メジャー」を取らないと
出来ない仕組みになっている国が

多いと思うが、この「過半数か」
「三分の二の多数か」は、誰が
どういうシステムで決めるのだろうか?

過半数は、過半数だが、
極めて僅差で決まった「英国のEU離脱」
の国民投票の仕組み自体に疑問を感じる。

一方で、
「戦争の無い、平和な繁栄」の
EUの理念を否定する人は、
一部の過激派以外はいないだろう。

してみると、EUが抱える今の課題、
問題を今回の英国EU離脱は、
鮮明に浮かび上がらせてくれたとも
いえるので、

早急かつ根本的な解決が望まれる。


EU残留


【EU離脱】高齢者に怒り、悲痛な声をあげる若者たち なぜ?

国民投票でEU離脱派が残留派を上回ったイギリス。そこで若者たちが悲痛な声を上げている。

「今日、私のような若者は、分断と孤立という不安な未来を突きつけられました」

ガーディアンの動画に登場する女性の言葉だ。

次々に声をあげる。

「16、17歳の声は聞いてもらえなかった。私たち自身より90歳の人の方が、私たちの残りの人生を決める力が強いなんて」

「なぜ、僕の将来は、二度と戻らないノスタルジーばかり追い求めて、実際に受け取っている福祉手当がわからないような世代に決められなきゃいけないんだ」

「本当に悲しく思っています。もはやユナイテッド・キングダム(結びついた王国=イギリスのこと)ではなくなってしまった。24歳の私とすると、本当に恐ろしい」

USBも使えない世代に…
なぜか。EU加盟国である恩恵を若者たちは感じていたからだ。離脱派の主張は若者の心をつかまなかった。

離脱派の勝利は複数の要因が指摘されている。英国民たちの移民への反感、主権を取り戻すという高揚感、EUに税金が吸い取られるという不公平感、英国外のEUの官僚によって政策が決められる剥奪感。それらが絡み合った。

だが、一定層の若者はすでに自由に移動ができ、進学先や仕事が選べるメリットを感じていた。

あるミレニアル世代(1980~2000年生まれ)の英国人女性のワシントン・ポストへの寄稿が端的に言い表している。「USBの使い方もわからないような世代によって混沌がもたらされた」。要旨はこうだ。

「戦後のベビーブーム世代の判断ミスによって金融危機が引き起こされ、若者に大きく影響する緊縮策がとられ、そして今度はEUを離れろと。しかも、もたらされる結果をほとんど見ることなく生涯を終えるのに」

「多くの若者は、英国籍をもつご老人たちより、スペインやオランダの若者との方が多くの共通点を持つ。職場やSNSでの経験から、国境を超えると信じてきた未来は奪われてしまった」

「次のベビーブーム世代が決めなきゃいけない大きな決断は、私たちの世代が沈み始めたイギリスという船を見捨てて旅立ったときに、どうやって年金を払うかってことになるんじゃないの」

若者は残留を希望
若者の大勢は残留派だった。YouGovの調査によると、18~24歳の75%は残留に投票した。年齢が上がるほど、残留派は減る。

【EU離脱】高齢者に怒り、悲痛な声をあげる若者たち なぜ?
Twitter
4月の時点の調査ではこんな見事な相関が。残留派と離脱派の割合を示したグラフで、赤なら残留が多く、青なら離脱が多いことがわかる。分岐点は43歳。

Twitter上では激しく意見が飛び交った。
注目を集めたツイートは、フィナンシャル・タイムズに載ったコメントのスクショだった。

要旨はこう。「三つの悲劇。まず労働者。経済的に見捨てられてEU離脱に投票したのに、雇用や投資が失われて短期的に最も苦しむのは彼ら。次に若者たち。チャンスや友情、結婚、どれだけのものが失われたかわからない。すでに上の世代が残した債務に苦しむのに、さらに祖父母や両親らによって、移動の自由が奪われた。最後におそらく最も重要なことには、私たちが事実に基づかない民主主義(post-factual democracy)時代にいるということ。反知性主義が偏狭な考えに結びつかなかったことがあるなら教えてほしい」

シルバーデモクラシー
こうした若者たちの不満の背景には、比較的恵まれた戦後のベビーブーム世代への反発もある。若者の犠牲のうえに高齢者が得をするというシルバーデモクラシーだ。

フィナンシャル・タイムズが過去50年間の80万世帯所得を分析した記事によると、過去35年にわたって年金受給者の所得が上がり、平均的な20代の所得は、全人口の50%を下回ってきた。

インフレや失業問題にもかかわらず1960~70年代には、20~25歳の平均的な所得は全体の人口の60%より上だった。だが2012~13年、それは37%に落ち込んだ。
その要因は高齢者だ。かつて全人口の75%より低かった65-70歳の所得は、いまやトップ40%に上昇している。

Twitter祭り
Twitterは若者たちの怒りであふれた。

「私たちが何したって言うのよ。ご老人たち、未来をめちゃくちゃにしてくれて、ありがとう」

「【昨日】お年寄り? 大切に思ってるよ。僕たちのために戦争を戦ってくれた。ナチスから救ってくれた。【今日】お年寄り? 大っ嫌いだね。血まみれのファシストめ」

「郵便局の外に立って、年寄りに向かって叫んだろか」

一方、冷静な意見も。

「『血まみれの年寄りども』とか社会経済的な下層階級を非難するようだったら、同じ穴のムジナよ」

ベビーブーム世代はこんな反論をした。

「若者たちへ。1975年に16歳だった私の未来を決めたのも高齢者だった。少なくとも我々は君たちの時代のために正しい選択をしたんだよ」

世界の株式市場から2兆ドル(約200兆円)の価値が消えた金曜日。正しい選択だったのかは、まだわからない。
(出典:BuzzFeed Japan )




EU離脱に英・若者が反対の理由は?