開幕戦 ARTA Challenge 乾博貴
ARTA Challenge 乾博貴
タイムトライアル:6位 47.358
予選ヒート①:4位
予選ヒート②:2位
プレファイナル:2位
決勝:1位(BL57.338)FL
去年からこのARTA Challengeに参戦している乾ですが、速さと結果が噛み合わず、なかなか思うようなレースが出来ていなかったようです。
今年は、初回の練習会から「速さはより磨き、リスクを軽減して確実に勝つ」を身につけるべく、基礎から徹底的に鍛え直しています。
今までとは違うやり方や体制に戸惑いはあったものの、指摘された改善点に対して真剣に向かい合い、素直に努力し続け、フリー走行でも改善点に重点を置いて、徹底して走り込み、彼もまた見る見る進化していきました。
このクラスは「1秒以内に全車が入る」くらいの激戦区。
だからこそ、小さな事がアドバンテージになり、また逆に致命傷にもなってしまいます。
予選ヒートから毎ラップ抜きつ抜かれつの大接戦が繰り広げられ、目まぐるしく順位が入れ替わります。そんな中でも、決勝を意識しながら冷静さを保ちつつ、アグレッシブに走った結果、決勝はフロントロースタートとなる。
決勝スタート前、ARTA Juniorの決勝終盤から降り出した雨が中途半端に路面を濡らし、タイヤ選択・セッティングが非常に難しい状況になりました。スタート直前には雨も本降りになり、レイン宣言が出されスタートディレイ。そりゃもう大混乱です。
しかし、そこは百戦錬磨のメカニック揃い。焦ることなく超短時間でベストセッティングに変更し、余裕を持って送り出します。
レインレースを得意とし、セッティングも完璧な状態では何の迷いも生じません。
スタートから一気にトップに立つと、猛然とプッシュ開始。どんどん後続との差を広げ、トップ独走。終盤、バックマーカーや細かいミスで多少差は詰められたものの、渾身のガッツポーズでトップチェッカー。
「最後には絶対にトップでチェッカーを受ける」を体現したようなレース展開でした。
今回のレースは、ドライバーにとって大きな分岐点になると思います。
この結果で満足してしまうことなく、正しい努力し続けることで夢は現実のものとなり、その手で掴めるでしょう。
さぁ、ここからスタートだ!
SUCCEED SPORTS 8
開幕戦 ARTA Junior 阪口晴南
KRP Junior 阪口晴南
タイムトライアル:1位 49.866
決勝ヒート①:9位(BL49.993)
決勝ヒート②:1位(BL49.948)
子供ながら経験豊富で、速さも持っている彼が、ある意味チーム内で一番厳しい状況だったかもしれません。
速さを身につければつけるほど、「勝って当たり前」というプレッシャーが増え続けます。
自信は持っていても、ふとした時に無意識に弱さが出てしまう…、この年で楽しくカートを乗るだけでなく、そういったプレッシャーとも闘う強さを身につけなければならない…厳しい世界です。
フリー走行では、スリップストリームなしでも負けない速さ、競り勝てる強さ、を持てるように走りの細かい改善を徹底してやりました。
ラップタイムや他車の動向は気にせず、自分に集中するのは難しいもんです。スタッフもそういった部分にまで気を配り、「最後には絶対に1番でチェッカーを受ける」をコンセプトに練習しました。
TTでは最後にスリップを上手く使ってトップタイムを出しポールポジションを獲得しましたが、もうすでに単独でも確実にトップタイムを出せる走りは出来ていました。
決勝①ではトップを走行していたものの、不運で下位に沈んでしまい結果は9位でしたが、これもまたレース。最後尾まで落ちても諦めず走り切ったことはプラス要因ですし、また伸びしろが見つかったとポジティブに捉えるべきでしょう。
決勝②ではその悔しさを爆発させました。スタート直後の多重クラッシュというラッキーな展開もあり、一気にジャンプアップしてからは、予選アタック並の走りでどんどんポジションを上げていき、トップになってもペースは緩めずマージンを広げていきました。終盤の雨にも動揺せず、脇阪ディレクターの指導通り「中途半端なコントロールはせずに最後までプッシュ」し続けました。
絶対に勝つ!という強い気持ち、これはどんな技術や物よりも大切かもしれません。
テクニックとメンタルを更に進化させ、圧倒的な速さと強さを身につけるべく、これからも努力し続けましょう。
もう、手がつけられないくらい速くて強いドライバーになりますよ!
SUCCEED SPORTS 8
開幕戦 KRP Cadet 山田杯利
KRP Cadet 山田杯利
タイムトライアル:8位 55.872
決勝ヒート①:6位(BL55.713)
決勝ヒート②:5位(BL55.336)
直前にシャーシを新車にし、慣れないコースでのレース、ほとんどデビュー戦に近い状態、なかなか厳しい条件が揃ってしまいましたが、金曜日と土曜日のフリー走行を走り込み、走りをどんどん進化させていきました。
気持ちの切り替えが非常に上手で、ヘルメットをかぶると目つきが変わり、ドライバーモードのスイッチが入る感じ。子供とは思えないです。
脇阪ディレクターの指導にも敏感に反応し、走りを試す姿はいっぱしのドライバーです。
ラップタイムもTT~決勝1~決勝2と、どんどん速くなり、決勝2では2番手タイムにまでタイムアップしました。
終盤のアンラッキーで表彰台にはちょっと届きませんでしたが、それも時間の問題といったレベルで、今回のレースでもたくさんの経験を積んだし、これからどんどん速く強くなり、きっと近いうちにガッツポーズが見られるでしょう!
チームメイトの優勝に笑顔と拍手を送っていましたが、みんなの輪から離れた時の悔しそうな表情が印象的でした。
その小さい体が悔しさでいっぱいになった今回のレースが、必ず次の速さに繋がります。
まだまだ先は長い。頑張りましょう!
SUCCEED SPORTS 8