一般に、大きな違いがあるように思えない、この二つの言葉ですが、その意味合いを見失ってしまうと、結果は大違いとなりかねないのです。
決心とは目的を達成するための手段を決定することと言えます。
また決断とは、その手段に対する行動を決定していくことと言えます。
人が行動する時、必ずその目的が存在しているのです。
目的を決定したら、それを達成させる手段を決心し、
その決心した内容を実現させるために決断と行動を繰り返すのです。
一つ、たとえ話をしてみます。
実は近々、大切な取引先のパーティーに出席しないといけません。
しかし、今持っている服のどれもが、このパーティーに着ていくには、あまりにも不似合いで、恥ずかしい思いをすることは目に見えて分かっています。
ですので、あなたはどうしても、新しいスーツを買いたいと思います。
しかし、あなたのクローゼットはすでに満杯の状態で、
もう、一枚のシャツを入れる余裕もないのです。
あなたは、新しいスーツがどうしても必要で、しかし、
収納する場所が無いのです。
どうすればよいでしょう?
この場合、まず始めに「スーツを買うかどうか」を決める必要があります。
「本当にそれが必要なのかどうか?」「なぜ、必要なのか?」など、
「自分が欲しいと思った本当の目的」の重要度をじっくり検討するのです。
この場合だと「恥をかきたくない」・・・つまり、
「その場に相応しくある」ということが、本来の目的だと分かります。
その結果「必要」と自分で判断したあなたは、まず、目的達成の手段として「スーツを買う」という【決心】をするのです。
しかし同時に「買うのは良いけど、収納する場所が無い」という問題を現実的に抱えることになります。
そこで、もっと大きなクローゼットに買い換える、というのも一案です。
これが一番手っ取り早い解決策かもしれません。
しかし、それを買う予算が無い、置く場所が無い・・・
など、何かの理由でそうできない場合は、今ある服の整理をする、つまり「捨ててしまう」以外、「収納する場所が無い」という問題を解決することはできないのです。
ですので、今ある服の中から、この服を捨てると【決断】し、実際に選んだ服を「捨てる」という行動をするのです。
このことで、クローゼットには新しく買ってくるスーツを収納するスペースができるでしょう。
もちろん、買ってきたスーツは何の問題も無く、収納することができることでしょう。
そうして、あなたはそのスーツを着てパーティーに出かけ、
その場に相応しい自分となることができました。
こうして目的は達成されたのです。
この例えのように、同じ「決める」という作業でも、
その意味合いが少し異なっているのが分かると思います。
ただ、多くの人が、行動に移す際に、この部分を混同してしまうのです。
それは、一心に整頓をしている間に、「クローゼットの整頓」自体が、その行動の目的になってしまいがちになることです。
この例での本来の目的は「その場に相応しい自分」ということです。
行動の際には、クローゼットの整理が目的になってしまわないことが肝心でしょう。
ですので、あなたが成功したいと思うなら、この決心と決断の違いに常に注意を払って行動する必要があります。