悩みについてのデメリットは、一般に良く知られていますが、悩むことにメリットというのは、ないのでしょうか?
専門家の研究によれば、悩みの最大の欠陥の一つは、悩みは、私たちの思考力、集中力、決断力を奪ってしまうことだということです。
確かに、トラブルやアクシデントの発生を目の当たりにしたとき、そのことから予測される様々な自分にとって不都合な現象に心奪われ、その思い浮かぶ苦難のアレコレに、心労はかさみます。
胃はキリキリと痛み出し、心拍数は上がり、夜も眠れず、もう、何かをする気力さえも奪われてしまうのは確かです。
さらにこの状態が続くと、身体や精神に異常が出る・・・
つまり、病気を引き起こしたりすることも、珍しいことではありません。
そこで、こういった悩みにに対する効果的な対処法のひとつをご紹介したいと思います。
まず、その悩みの原因が引き起こすであろう、予測できる限りの「最悪の事態」を思いっきり紙に書き出して列挙してみます。
次に、一旦、その紙に書き出した「最悪の場合にはこうなる」という内容を、自分に受け入れ、その覚悟を決めます。
例えば解雇の悩みを抱えているとして、その最悪の事態は失業による生活の不安であれば、「私は最悪、失業する」という結果に従う覚悟を決め、納得します。
「失業」という可能性を冷静に受け止めたなら、その先にある自分の生活のことも繋げて、取るべき行動だけを客観的に、事務的に考えます。
「職がなくなるなら、新しい職を探せばいい」これも書き出しておきます。
ただ、ここで悲観的にそのことを受け入れてはいけません。
「探したところで、どうせ見つからないだろう」とか、「何の資格も持たないまま、この歳で再就職なんて無理だ」とか、とにかく、そういった自分の感想や主観は、全く必要ありません。
あくまで、客観的に「取るべき行動だけを覚悟し納得」しておくのが、この方法のコツなのです。
最後に、今の現状から最悪の事態を回避し、状況を好転させる策を冷静に模索、検討して、とにかく、今できる最善を尽くすために、自分のエネルギーを集中させ、行動します。
必ず策は見つかります。
もしかすると、解雇という事態が実はあなたにとって悪いことではないという発見をするかもしれません。
「これを機会に、思い切って自営でも始めてみるか!」と思い立ち、新しい道を切り開いた多くの企業家を、あなたもご存知ではありませんか?
悩みが発生した瞬間、それは、ある種のチャンスであることは確かなのです。
悩みを感じるメリットがあるとすれば、人生のチャンスに差し掛かった合図だと知る、ということでしょうか。