頭には10万本から15万本もの髪が生えている。

そして一本一本の毛髪は各々が独立したヘアサイクルを持っているので、一斉に髪が抜ける事はない。

成長期の髪は頭髪全体の80%、休止期の髪は約15%弱をしめている。

この事から計算すると、一日平均50本から100本の髪が自然に抜ける事になる。

つまり、一日に100本ほど抜けるのは正常な範囲なのである。

『シャンプーで禿げる』とはどんな事なのだろうか。

シャンプーが髪や頭皮にどのような弊害をもたらして、薄毛の進行を速めてしまうのかを知らねばである。

一番の原因は『皮脂線と皮脂』にあるそうだ。

強いシャンプー剤やシャンプーをしすぎた人の頭皮を顕微鏡で見ると、髪の毛穴のまわりの皮膚がクレーター状に陥没してるそうだ。

このくぼみは、慢性的な炎症によって穴の周囲の皮脂が溶けてしまったものらしい。

シャンプーをしすぎれば、皮脂線が大きく発達し、発達した皮脂線からは、皮脂がジュクジュクと出て来るようになるそうだ。

シャンプーで頭の皮脂をすっかり荒い落としてしまうと、皮脂が不足し、そのため、皮脂を大量に作って補わなくてはならなくなり、したがって、皮脂線が大いに発達してしまうそうである。この皮脂線の発達が薄毛や細毛や禿げる原因になるそうだ。

皮脂線が発達しすぎると、髪に供給されるはずの栄養の多くが皮脂線へ行ってしまい、そのため、毛は栄養不足の状態に陥ってしまうようだ。

皮脂線の発達により、太くて健康な毛が減って、逆に、細く短い、うぶ毛のような毛が増える事になる。

髪は当然、まばらになり、薄毛への道を辿る事になってしまう。

薄毛になったり禿げたりは遺伝によるものもあるそうだが、毎日のシャンプーも原因なのである。

世の中にはゴチャマンと色々なシャンプー剤が売られているが、本当に良いシャンプー剤は少ない。

『シャンプーで禿げる』の理由が分かるとシャンプー剤選びは真剣にするべきだし、シャンプーのしすぎも気を付けねばである。

我輩の毛数は10万本以下の以下になってしまったが 『シャンプーで禿げる』の原因を知ると思い当たる事が多々ある。