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15年ほど前スコットランドに行ったときスコッチ・ウイスキーの蒸留所を巡った。

当時スコッチがすごく好きだったという訳ではなかったと思う。


ガイドブックに

「スコットランド人は、自然を愛し、酒を愛し、自分自身の人生を愛する」

みたいなことが書いてあったのでスコットランド人に興味を持ち、

自分自身の人生を愛している人が飲む酒はどんなのか興味を持った。


・・・というのは、ある意味正確ではないかも。

その文章が、記憶の奥底にあった些細なカケラとリンクした。。。



漫画「パイナップルARMY」の「湖上の人」。



「あの人は自分の人生を愛してますね、少年のように」


怪物と呼ばれる尋常でない巨大なサイズのパイクを釣り上げるために、

風邪も完治していないのに寒空の夜の湖へ向かうジェド・豪士に向かって、

釣り宿の主人がカウンターの客に言ったセリフ。

カウンターの客は、役員昇進を目前にしながらも、

自分自身の人生の意義に疑問を抱き始めているビジネスマン。


スコッチを手に、主人の言葉を反芻している。。。

(※うろ覚えです。)





スコットランドではピトロッホリーという街に3日ほど滞在した。

ファスカリー湖から流れ出るタンメル川に沿った小さな街、

中世の面影を残す街並み以外は特にこれといってなにもない。

観光名所といえば、街中にあるBell’s(スコッチ)の蒸留所と、

郊外にある世界最小のスコッチ蒸留所「エドラダワー」くらい。

(※エドラダワーは今ではどっかの資本が入ったとの話を聞いたような。。。)



一軒のパブに入ったとき、またいきなり記憶のカケラが何かとリンクした。。。

それで、つい口にした言葉は、


「グレン スローンチャというスコッチは存在するのでしょうか。あればいただけませんか?」


いや、そこまで言えた自信はない。

僕の英語力では単に

「グレン スローンチャをくれ」

程度しか言えなかったのかも。



店員は、

「聞いたことがない。ちょっと他の店員にも聞いてみる」


と言って、ついにはスコッチ辞典みないなものまで出して調べているけど見当たらないらしい。



・・・僕は申し訳ない気持ちでいっぱいだった。

なぜなら、そのスコッチの名前も漫画「MASTERキートン」の「アザミの紋章」

という話で出てきた名前だからだ。。。

そのスコッチが実在するのかどうかは定かでなかった。

(後で調べてみると、やはり実在しないようだった。スローンチャとは「カンパイ」の意味らしい。グレンは渓谷なので「乾杯の渓谷」。)


店員がすまなそうに「うちには無いようです。」と言った。

僕は「いえいえ、全然大丈夫です!」と言って別の酒を頼んだ。。。




思えば、上記2つの漫画の2つの作品は、読んだ当時(学生の頃かなぁ)

かなりお気に入りの作品だった。

なので逆に言うと、記憶の奥底に眠っていた漫画の記憶が

僕をスコットランドへと駆り立てたのかもしれない。。。



それ以降スコッチへの関心は高まり、多少の知識も増えた。

だが、今でもふとしたタイミングで

「グレン スローンチャとはどんな味なんだろう?」


と架空の酒の味を考えてしまうことがある。。。



※スコッチのことを書きたかったのに、漫画のことだけで終わってしまった。スコッチについてはまた別の機会に。
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この小説が澁澤龍彦の作品の最高峰だと、僕は思っている。

むしろ、古今東西に出版された小説の中でもほぼトップに位置すると思っている。



当然、僕の好きな本ランキングの上位に位置している。

友人からオススメの小説を聞かれた際に、僕の大切な文庫本を貸した。



2,3ヵ月後、本が返ってきた。


その時の友人のセリフが忘れられない。

「まあまあ面白いけど、これくらいのストーリーなら俺でも書けそう。」


・・・。




怒りと呆れが同時に僕の心を襲い、しばらく呆然とした。。。



そいつが名のある作家ならまだ分かるけど、平凡なサラリーマン。

ちょくちょく意外なトリビア的ネタは持っているが、森羅万象に造詣が深いとは思えない。



他人の好きな小説を見下すことは、他人の人生を見下しているのとほぼ同義だ。

なぜ敢えてそうするのか、自分の知識量を誇示したかったのだろうか。




・・・それなら相手が悪すぎた。



澁澤龍彦以上の知識・知性を持っていると公言することは、無知であることを告白することにほぼ等しい。


ネタばらし覚悟であらすじを書くと、

「高丘親王一向は天竺を目指して旅をしていたが、

辿り着くのが不可能と判断しある事を思いつく。

虎が天竺とマレーを往復していることに着目し、

虎に食われれば腹の中で天竺まで行けるのではないか。」

そして、それを実行したであろう描写で物語は終わる。

(ちょっと違ったらごめんなさい。)





たしかに、それだけのストーリーなら彼でも考え付くと言いたかったのかもしれない。


だが、肝心なのは、そこに辿り着くまでの道程で現れた不可思議な街・人・出来事、そしてそれらに対する高丘親王の心境なのだ。

そんなことを、澁澤龍彦と同じレベルで書けるつもりだったのだろうか!?




『物事のアウトラインを読み流しただけで理解した気でいる、』

彼に限らずそんな「大人」は多いのかもしれない。


僕が「少年の心を持った大人」などとふざけたことを言うつもりは毛頭ないけど、「神が潜む」細部への関心を忘れることはないよう心がけているつもりだ。
※僕のブログのタイトルもそういった意味合いが込められているけど、それについて書くと長くなるので別の機会に。



日常に忙殺されているサラリーマンの友達に、ささやかな清涼剤としてこの秀逸のファンタジーを薦めたつもりだった。



だが、彼は自分の日常のファインダーでストーリーを切り取り、はみ出た部分については「無意味なもの」として捨ててしまったようだ。。。


以上のことから、僕はもうこの小説は誰にでも薦めたりはしない。



「細部に潜む神」を探し出し、彼らと対話する努力がなければ、このファンタジーの世界は入り口を開いてはくれないからだ。


だが、一度そのゲートをくぐることを許されれば、未知の膨大な平野が目の前に現れるだろう。
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・・・結構、「株」で損してます。。。

「この株が上がるだろう」と思った株が全然上がらずに逆に大暴落とか。

信用取引なんてやってた日には、追証の発生でやむなく損切り。。。



ところで、株を選択する際に

「この株が上がるだろう」

という判断をしているという言い方は厳密には正確でないかも。



「「この株が上がる(もしくは下がる)だろう」とみんな思っているだろう」

との判断のもと、買うのか売るのか判断する。。。

もしみんながこういう考えをしていると仮定すると、
株価の上下は企業の実態を分析した結果だけでなく、
投資家達の間で繰り広げられる心理戦が反映されるともいえると思う。。。



「みんながいいと思うであろうモノに投資する(or投資しない)」



・・・これって、ファッションでも同じような気がする。。。

「自分がいいと思うファッション」よりも、

「みんながいいと思うであろう(もしくは悪いと思わないであろう)ファッション」

を選択しがちな人が多いのでは・・・?



なんでこんなことを断言できるかというと、自分がそうだから(^^;


まあ、そういう考えって周囲との調和を大切にする気持ちとも言えるわけで、
もちろんいけないことではないと思う。


でも、やはりちょっとくらいは自分だけのコダワリを持ちたい。。。




「パタゴニア ストームジャケット」



こいつだけは、10年以上前から僕のお気に入りアウターの最前線に君臨している。。。


最近は街で着ているけど、もともとは登山用だった。

スノーボードの時にも。

こいつのおかげで、新潟のバックカントリー(スキー場のゲレンデ以外のエリア)の腰パウダー(腰まで埋まるような新雪)の中でスタックしたときも、体の温度が奪われることはなかった。


無駄のないシンプルなデザインは、街中で着ても違和感はない。

どんな服にも合わせることができるから重宝する。



見かけの目新しさやマスコミの誘導(最近では有名人ブログでの意図的な誘導)で、

みんなが飛びつくチープなファーストファッション。

商業ベースでの利益を最大限に重視したファッション。

消費されつくすと消えていくだけのファッション。




悪いとは言わない、むしろそういう物も必要だと思う。




冒頭の株の話に戻るけど、僕は保有株のポートフォリオ(バランス配分)に、

短期的な利益(キャピタル・ゲイン)を見込めるもの、

中長期的な配当利益(インカム・ゲイン)を見込めるもの他に、

当面上がる見込みもなくこれまでもたいして利益をもたらしていない株を入れている。


その会社の経営方法・商品・顧客及び株主へのコミュニケーションに惚れているからだ。



同じように、自分の「ファッション・ポートフォリオ」の中にも
、
短期的な興味、中長期的な実用性のあるものだけでなく、

一生惚れこんでいたいものを入れておきたい。。。



それがこの「ストームジャケット」!