上岡龍太郎氏によれば、日本人が外を歩きながらものを食べるようになったきっかけは、ソフトクリームなんだそうだ。
コトの真偽は置いといて、日本人はここんとこ急激に「外を歩きながらものを食べる」という行動に自制心が働かなくなってきたような気がする。
以前は「行儀悪い」とされていたはずである。
発端は「おでん缶」とみてまず間違いない。さらに拍車がかかったのは、このおでん缶のヒットに気をよくしたメーカー・こてんぐが、ラーメン缶だのパスタ缶だのまで発売したことだろう。
世の若者よ、そんなにまでしてすぐに食べたいか。
ちゃんとじっくり腰をすえて食事をする時間が惜しいか。
もう20年以上も前のことになるけど、大塚食品が出していた「アルキメンデス」という即席(?)カップ麺があった。歩きながら食べられる麺だから、歩き麺です→アルキメンデス。
お湯を入れる必要もなく、レトルトの餡(八宝菜みたいなの)をかけてすぐ食べられるカタ焼きそばのような商品だった。大学時代に一度食べたことがあるけど、当然の如くあったかくもなく冷たくもない常温のカタ焼きそばで、たいして美味くはなかった。
もしかしたら、部屋の中で食べたのが失敗だったのか。外を歩きながら食べればもっと美味しかったのかもしれない。
ただ、当時はまだ外を歩きながら麺などを食べるのには少なからず抵抗があったと思う。
あの「アルキメンデス」。
いつの間にか姿を消してしまったけど、時代の先を行き過ぎていたのだろうか。
今の世なら、もう少しは売れたかもしれない。