芸術と音楽に求められていること | +screaming at the sky+

芸術と音楽に求められていること

022/222
良質な音楽や芸術が街に溢れることは、自分の夢の一つ。


マンチェスターで築いた哲学とは何か?と聞かれることが少なくない。
今となってはそれがなんだったのか、すぐに言葉にならない。
それらをもう一度、言葉にしていくことは自分にとっても、
大切なのだと思う。

まず最近、思い出したことが一つある。

日本では芸術や音楽の道を進みたいという人が、
「生計をたてられない」という理由で諦めたり、
諦めさせられたりすることを、耳にすることが少なくなかった。

それが、マンチェスターではどうだろう。
自分があったskamのアーティストもふくめ、副業をしながら、
制作に励んでいる人がなんと多いことか。町中にミュージシャンが
あふれている。自称だって構わない。何が大切かを彼らは知っている
かのように思えた。

その一つに、音楽や芸術が身近にあること。それだけで幸せだということ。
運良ければ他人をも幸せにできる。

その2、それらで表現したことや、伝えたいメッセージがあり、
それを伝えることが重要であり、それで生計をたてる、たてないということ
は二の次。自分が去年の夏前まで、メール便の配達をしていたときにも、
同じことを考えた。何で生計をたてるが重要なのではなく、何を表現し、
何を人に伝えるかが大事なのだと。だから、自分は絵で生計をたてようなど
と考えない。

声を大にして言いたいのは、創り続けて欲しいということ。
関わり続けて欲しいということ。
芸術と音楽が、本当に必要としている人は誰であり、
現代の人間に、どう必要とされているかを考える必要があると思う。
それらは、ビジネスとしていつからか考えられてきたけれど、
本当のそれらの姿とはなんなんだろうかと。


自分はこの病んだ場所がもっと、気軽に、身近で音楽や芸術が楽しめる
ようになって欲しいと心から思う