さて久しぶりのお馬さんのお話です。
去年に馬主の事を書きましたがそれっきりになっておりました。ごめんなさい。
ハーツクライという馬が2005年の12月にG1レースの有馬記念でG1初制覇をしてくれました。
これまでにも何度もG1には出走しており、3回も2着で悔しい思いをしてきておりました。
特にこの有馬記念の前走であったジャパンカップでは1着の馬と鼻差の2着でした。2400メートルも走って、わずか数センチで惨敗したのです。(しかも1着馬と同タイムのレコード記録で)
このジャパンカップから騎乗したのがフランス人騎手のルメール君。初めての外国人騎手で大胆な戦略で攻めてくれました。これまでのレースではいつもレース中盤までは後方につけて、最終コーナーから大外をまわって一気に追い込んでくる競馬をしておりました。競馬用語で追い込み馬といいます。
それが有馬記念では序盤から3番手の位置におり、そのままの状態で最終の直線ではあのディープインパクトを寄せ付けない勝ち方をしてくれました。そしてその後のレースが今回の本題です。
3月にアラブ首長国連邦のドバイで開催されるのが、ドバイワールドカップ。1着賞金が世界最高金額のレースです。ドバイの王様ムハマド殿下からの招待があったのです。ドバイワールドカップの中にいくつものレースがあり、ハーツクライはドバイシーマクラシック(G1 芝 2400メートル)に出走しました。世界中から名馬が出走する中で、日本馬として挑戦した訳ですが、このレースではゲートが開くと同時にハーツクライはいきなり先頭に立ち、逃げの競馬をしたのです。そして他の馬を寄せ付ける事なく、最後の直線ではルメール君がムチを入れないまま更に後続馬を引き離し、優勝しちゃったのです。
まさかのG1連覇でした。遠い異国の地でやってくれました。社長はドバイまで行かれてましたが、僕は一人深夜のテレビを見ながら歓喜に沸いておりました。その後優勝インタビューで、調教師の先生が「次はキングジョージ(UKのレース)に行きたいね」と言われておりました。
そしてその言葉通り次のレースはイギリスになるのです。
後の話しですが、この年の年末でハーツクライは引退します。引退後は種牡馬として新たな活躍をするのですが、ドバイでの功績が買われ、ムハマド殿下より種牡馬として10億円で買い取るオファーまできていたそうです。