珍しく真面目な仕事の話です。
以前にピアノにはねずみや害虫が侵入する事を書きました。
なんと…、ねずみも侵入して虫にも食べられまくっているピアノに。
岩手県のお客さんなのですが、45年前のヤマハのピアノ。ねずみと虫食いの被害で、音は出ないわ、鍵盤は動かないわで調律ができない状態。
フェルトや部品を交換する為に見積りを行うと、修理代だけで20万越え!!
かつてこんな高額な修理に至ったケースがありません。と言うか中古ピアノが買えるではありませんか。
そんな事をお客さんに伝え、修理するか、思いきって買い換えるか。僕にとっては久し振りの買い換え話。
お客さんは「考えます」と…まぁそうなるよなぁ
と言うのが一昨年の事。長い前フリでした。
なんと昨年の12月に直して欲しいと連絡がありました。正直な所販売したかったので、若干高めに見積もったのに。

そんなこんなで、我が家のロフトは作業場となっておりました。

こんな部品を交換しました。

そしてこれはダンパー。音を止める部品です。これもフェルトを交換、と言っても長い調律師人生で初めて修理しました。
毎晩仕事から帰ってきてはコツコツと修理する事1週間。サービスで内部を掃除して鍵盤も全部磨きあげました。
まぁそりゃお客さんの喜んだ事
どうやら亡くなられたお姉さんの形見だそうです。
そしてその1週間後、またダンパーの修理。

今度はグランドピアノのダンパー。この弦に乗っかってる黒いのがダンパー。これは皆さん見たことはあるのではないでしょうか。
ペダルを踏むと一斉に上がったり下がったりしているやつです。
個々に動く部品なのですが、上がったまま下りないのが何個もいるんです。
例えばドレミ…と順番に鍵盤を押さえると、鳴りっぱなしになっている音があるんです。

こんな風に中身をスコッと抜いて…このダンパーを止めているネジは非常に繊細。
息を止めて…右手をひねるように締めるべし。
原因は湿気によるフェルトの膨張によるもの。
そして今日もまた…
今日は山形で同じ修理。もうダンパーはうんざり。
何せこちらは毎日のように雪
仙台の家の雪も2週間前から積もりっぱなしです。
そんな中でこちらの人はガンガンに暖房を焚くので、結露してしまいます。
最近は湿気による部品の不動作の修理ばっかりです。





























