1998年57版、ロングセラーです。現在も中公文庫・新書ともに出ています。宮崎先生と言えば上皇さまの学生時代のご愛読書『雍正帝』の著者として有名です。これは中公文庫で読めます。先生の一般向けの本は実に面白く、様々なエピソードを織り交ぜて史実がすっきり頭に入るようになっています。科挙裏話とでもいうエピソードが盛りだくさんで、曰く15歳以下の少年が受ける「童試」に中年の浪人生がヒゲを剃って受験し監督官も咎めなかった、曰く答案用紙を汚したかどで3回の受験資格停止を喰らい3年に1回の試験なので都合9年を無駄にした、曰く2泊3日の試験なので少々頭が変になる人や死人まで出る、等々日本とは比べ物にならないハードさです。先日テレビで中国の全国統一大学入学試験・高考(ガオカオ)を視ましたが、さすが科挙の国だと感じ入りました。違いと言えば科挙は何浪でもできますが高考は一発勝負というところぐらいです。費やされたお金とエネルギーは同じくらいではないでしょうか。僕は3遍ほど読みましたが間を空けて読む度に新たな発見がある本です。
本日もお付き合い下さりありがとうございます。
