1993年4刷です。「護摩の煙の朦朧たる中、揺らめく焔を浴びて、不動の如く、悪魔の如く、幕府調伏を懇祈する天皇の姿を思い描いて、身の毛をよだたせた」の1節であまりに有名な後醍醐天皇論に既出の3論文を加えて1冊としています。
一読して驚いたのは被差別民の名称を○多、○人、○○者などと実に気軽に(○は僕による自粛です)使用していることです。読んでいて苦痛でもうやめてくれと思っていましたが最後まで出てきました。
偉い学者さんの研究論文だとしてもやはりそこに配慮は必要でしょう。かといって下手に干渉すると学問に対するボートクだと開き直られるおそれもあり難しいところです。
また、後醍醐天皇を「異常性格の持ち主」「ヒトラーのような人物像」と評した箇所もあり感心しませんでした。人のココロというものに対してあまりにも無知が過ぎるよというのが僕の正直な感想です。
本日もお付き合い下さりありがとうございます。
