平成20年14刷です。古代史ファンによく読まれた本と見えます。皆さんは第26代継体天皇をご存じでしょうか?暴君武烈天皇のあと皇位継承者が絶えたとき越前または近江から応神天皇五世の孫として迎えられ仁賢天皇の皇女を娶って即位された方です。

ただし応神天皇五世の孫とは傍系も傍系血が遠すぎますし仁賢王統の皇女を娶るというのも自身の地位を磐石にしようという作為が感じとれます。そこが古代史学者の興味をそそる所以なのでしょう。著者を含め学者さんたちが依るのは「古事記」「日本書紀」「上宮記一云」ですがこれがまた食い違いあり信用できない記述ありのシロモノです。それでも目を皿のようにして真実を求める姿勢には頭が下がります。

万世一系を辛うじて繋いだ天皇か新王朝の樹立者か未だに評価の割れるところですが、肝心の天皇家では明治天皇が継体天皇を特に尊崇されていたとのことです。松本清張先生が生きておられたら古代史ファンの先生のこと、どんな一文をものされたでしょうか。

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