左、世界怪奇小説全集2「幽霊島」昭和33年初版、8,000円。右、平井呈一怪談翻訳集成「幽霊島」2019年初版、1,540円。どちらも平井呈一先生訳、東京創元社の発行です。文庫版の出版を知って青くなりましたよ。これは長い絶版の時を経て文庫で復刊したものと思い込みコレクションの価値が下がったものとがっかりしたものでした。
ところがところが2冊を比べてみると「幽霊島」だけがかぶっていて他は全然違う本であることが判明しました。この結果と安堵感、、コレクターの皆さんにはわかっていただけると思います。平井先生の解説は創元推理文庫の「怪奇小説傑作選」の改定新版にも削除されることなく残っています。由良君美先生とダブルスタンダードです。どちらも兄たりがたし弟たりがたしの名白楽です。