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70年代後半生まれの
フルタイムワンオペワーママ。
住友不動産で家事時短ハウスを建て、
子どもたちと3人暮らし。
(夫は絶賛単身赴任中)
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ひろごん
3週間ほど前の3月28日、昨年自宅マンションから自死された宝塚歌劇団宙組の生徒さんのご遺族と宝塚歌劇団との『合意』が発表されました。
以前の会見で、遺族側代理人の川人弁護士が、こういった内容での交渉の場合、ご遺族の心情的にも『和解』という言葉は使わない。『合意』だ。とおっしゃっていたのが、印象に残っていました。
そうですよね…例え適切な謝罪を受けたとしてもご遺族としては決して『和解』はないんだ…一定のラインを引いて『合意』したとしても歌劇団やその加害者と『仲直り』することはない…そんなことを思っていました。
『合意』の内容は、報道各社でも大きく取り上げられていましたし、⬆のNHKの記事にもまとめられていますから、改めて書きませんが、各社報道、そしてご遺族側、歌劇団側双方の会見も見ましたが、やはり出てくる感想は…
私が親なら、家族なら、絶対に許せない。
お母様からの『訴え』にあった一文…
『阪急阪神ホールディングス、宝塚歌劇団の幹部の方々に、もしご自分の娘が同じことになったら、どうされたのかと、お尋ねしたいです。』
本当にそこです。
人として、また人の親として、こんなことは絶対に許せません。
先に書きますが『合意』という選択をされたご遺族側を否定するつもりは全くありません。
亡くなってすぐからの劇団との交渉…それはご遺族にとって非常に辛い、傷口をえぐるような日々だったと思います。
労働問題に対して、長くその手腕を発揮してきた川人弁護士と共に『加害者も被害者もおりません』『パワハラはなかった』『証拠をみせろ』と信じられないような発言を繰り返す相手と対峙するのは、並大抵のストレスではなかったと思います。
合意内容の中でやはり私がどうしても許せないと思ったのは、加害者側の処分が一切なされておらず、全ては『宝塚歌劇団』という個人ではない組織の責任とされたことです。
組織の責任は絶対にあります。
しかしそれと共に個人の責任もそこには絶対に存在するのです。
宝塚歌劇団は、義務教育の学校ではありません。
劇団員のことを『生徒』と呼びますが、今回の事件で『加害者』とされる方々は亡くなった方より上級生ですから、十分に自分のことを自分で責任が取れる年齢の『大人』です。
一般の企業でも自営業であってもここまで大きな出来事があって、何もお咎めなしというのはありえません。
企業であれば懲戒解雇や自主退職、配置転換での事実上左遷、自営業だったとしたら例えばお客様商売なら客足が減り、廃業に追い込まれることも十分にあるでしょう。
それが『ペナルティ』です。
『過去の上級生もやっていた』
『私もやられていた』
『パワハラと教えてもらっていなかった』…全て、通じません。
また謝罪はHDの会長である角氏は対面で、実加害者たちは文書でされたそうですが、その方法についてはご遺族のご意向もあったのかもしれず、その良し悪しについては何ともいえません。
しかし、その謝罪文ですら、合意時点で未提出の方もいるとか…これだけ公演が止まっていて、書く時間なんていくらでもありますよね?
そしてこの『合意』発表から程なくして、歌劇団は宙組公演の再開を発表しました。
準備期間の不足、また長期間に渡り公演していなかった宙組生に配慮して、通常の二本立て構成ではなく、ショーのみの公演とのこと。
私の周りにも好意的に観に行く方や『どんなことをするのか見てみたい』という興味本位での方など色々なお考えの方はいらっしゃいますが、私はやはりこの状況での宙組は観られないなと思います。
今、推しの花組、そしてそれに続いて推しの月組のトップコンビの退団公演中で、それは観に行きます。
…が、それが終わった先もどんなスタンスで自分がいるかはわからないな…というのが正直なところです。
こんなパワハラ劇団を他組とはいえ、観にいくなんて言語道断というご意見も100%違うと言えない心境ではあります。
亡くなった後もずっと掲載されていた亡くなった生徒さんのプロフィールは、静かに歌劇団のホームページから消えました。
しかし、劇団の方々も我々ファンも決してこの出来事を忘れることなくいないとまた次の犠牲者を生むことになりかねません。
最後に、亡くなった生徒さんのご冥福を改めてお祈りしたいと思います。