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日陰にいても、散乱光によって紫外線が降り注ぐ。
庭での園芸作業がはかどる5月。そろそろ紫外線が気になる季節です。肌や目を守る対策が必要なのは、真夏だけではありません。5月から紫外線対策が必要な理由を、気象予報士の藤枝知行さんが解説します。

紫外線の強さを知る手段として、「UVインデックス」という指標があります。これは、紫外線の強さを「1~2(弱い)」、「3~5(中程度)」、「6~7(強い)」、「8~10(非常に強い)」、「11+(極端に強い)」の5段階のレベルで表したもので、世界保健機関(WHO)もこの指標を用いた紫外線対策を推奨しています。日本の環境省によれば、この数値が3以上の場合にはできるかぎり日ざしを避け、8以上の場合には日中の外出をできるだけ控えるように呼びかけています。関東地方を例に取ると、UVインデックスが8を超える日が多くなってくるのが5月以降なのです。2013年に8を超えた日は、5月に5日、6月に9日、7月には21日ありました(観測地点:つくば、気象庁の観測による)。UVインデックスは4か所で観測しています。また、気象庁のホームページの「紫外線情報」では、全国の当日、翌日の予想を確認することができるので、参考にしてみるとよいでしょう。

■紫外線の特性を理解する

紫外線の強さは、一日の中で大きく変化します。朝のうちはそれほど強くありませんが、午前10時ごろから急激に強くなり、正午ごろにピークを迎えます。そして、夕方になると弱まってきます。なるべく朝の早いうち、もしくは夕方の時間帯を選んで、作業をするとよいと思います。また、暖かくなってきて、つい半袖で外に出てしまいがちですが、作業はできるだけ長袖で行うように心がけましょう。

紫外線の強さは、天気によっても変わります。雲がほとんどない「快晴」の日の強さを基準に考えてみましょう。多少雲が広がる程度の「晴れ」の日は、快晴とほぼ同じ強さです。注目したいのは曇りの日です。曇りは、太陽がうっすら見え、建物などの影ができるような「薄曇り」と、太陽はまったく見えず、どんよりとした雲に覆われる「曇り」に大別されます。前者は、快晴の日の約8~9割の強さです。後者でも、なんと約6割の強さがあるのです。視覚的に対策が必要だとわかる快晴や晴れの日よりも、油断しがちな曇りの日ほど注意が必要といえるかもしれません。

さらに、日陰でも油断はできません。地上に届く紫外線 は、太陽から直接届くものだけではないからです。空気 中には、目に見えないとても小さな粒子が浮遊しています。じつは、この微粒子が紫外線を散乱させるため、日陰にいたとしても四方八方から飛んでくる紫外線を浴びていることになります。太陽の光を直接浴びていなければ安心だという考えは禁物です。