以前から、自閉症の原因の1つに腸内フローラ(腸内細菌群)のバランスが悪い事が認められる事が分かってきました。 これはカリフォルニア工科大学の研究でも証明されています。 どんな実験かというと、2匹のマウスを使った実験で、1匹のマウスは活動的で色々な事に興味を示す性格、もう一方のマウスはもともと自閉症で何事にも積極的ではない性格です。 前者のマウスは友達のマウスとよく遊び、後者(自閉症のマウス)は友達のマウスとは遊ばずにおもちゃで繰り返し遊ぶ傾向があるそうです。 それで、自閉症のマウスに対し3週間に渡ってバクテロイデス属の腸内菌を投与したそうです。

バクテロイデス属の腸内菌について

腸内菌には、大きく分類すると、善玉菌と悪玉菌、日和見菌の3つに分類されます。

善玉菌

腸内の消化・吸収を助け、腸をキレイな状態にする菌です。代表的なものは乳酸菌、ビフィズス菌、納豆菌、麹菌などですね。

悪玉菌

タンパク質を餌にして腐敗物質や有毒なガスを作り出す菌、ブドウ球菌や大腸菌、ウェルシュ菌などです。

日和見菌(ひよりみ)

この日和見菌は、善玉菌にもなり得ますし、悪玉菌にもなり得る菌です。その時に勢力が優勢になっている時に優勢な方に見方する菌です。 で、バクテロイデス属の菌は、日和見菌の事を指します。この腸内菌を自閉症のマウスに投与したという事です。

実験の結果は・・・

この実験結果はどうなったでしょうか?もともと自閉症のマウスは腸内菌のバランスに乱れがありました。 しかし、このバクテロイデス属の菌を投与したところ、腸内菌のバランスが正常に戻ったという事です。 腸内菌のバランスが良い状態は善玉菌が悪玉菌より優勢な状態です。 そして、このマウスは行動も変化したそうなんですよね。 つまり、これまでは、自分の殻に閉じこもって他のマウスと交流しようとしなかったわけですが、ある程度コミュニケーションを取れるようになったのです。 しかし、他のマウスと遊ぶか、おもちゃで遊ぶか?の2択だった場合は、おもちゃを選択したそうです。

腸内菌のバランスは人の精神にも影響する

今回の実験はマウスを使用しての実験結果ですが、研究者たちは、この結果は人間にも当てはまると考えて良いと判断しています。 ですので、私たちの精神状態は腸内菌のバランスの影響を受けるのです。 あなたの普段の精神状態はどうでしょうか? もし、常に不安定な精神状態だと感じるのであれば、それは腸内菌のバランスを整える事で大きく改善するかもしれません。